転売屋について思うこと

 転売屋が悪だと言う認識は結構多くの方が持っていると思うのですが、本当のところはどうなんでしょう?
 長い行列は更に長くなるわ、本当に買いたい人が買えなくなるわ、そもそも利益目的で参加してるわで、本当にありがたくない迷惑な連中だとは思います。ただ、どうして転売屋が毎回コミケに大挙するのか、そして転売屋が転売によって利益を得られ続けるのか?ってのが本当の問題じゃないでしょうか?
 と言うのも、転売屋が入手した大手サークルの本やら企業ブースのグッズは、オークションにも流れるでしょうけど、都内や大阪などの同人ショップに流れてきます。そして、その同人ショップが高値で買い取るから、転売屋はやっていけるのです。じゃあ、そのショップが悪なのか?と言うことになりますが…。ただ、もしそのショップでそのグッズを買う人がいるのであれば、転売屋の行為自体は肯定されることにも繋がります。
 と言うのは、その高値で売られているグッズを買う人は、例えばそれが大阪だった場合、東京遠征の費用と時間を考えた場合、例え2万くらいしても適正価格の可能性がありますから。あの行列に並ばなくてもいいと考えたら、転売屋が横流ししたブツでも喜んで買うんじゃないかなあ、と。そう考えれば、経済の構造としては成り立つんですよね。需要と供給のバランス的に。
 もし同人ショップで、転売屋から高値で買い取ったものがダブついたりするようになれば、次からの買い取り価格が下がり、そのサークルなり企業なりのブツは売れなくなるはずです。そうなれば、転売屋が行列から遠ざかるようになりますし、サークルや企業の行列も短くなっていくはずですが…そうなるとサークルや企業の人気も下がっているようにも見えますけどね。そうやって色々と考えると、転売屋が必ずしも悪と言い切れない部分が出てきたりします。
 大手サークルさんとかはどう思っているんでしょうね? 自分たちの本が、ショップで何千円とか万円以上の値段がついていることに対して。そもそも、本自体に愛を感じてないor読みさえしてない人が多数買っていくという現状があるわけですから。P2Pとかに流れていることを思えば、全然何てこと無いんでしょうかね?