ゲーム原作と異なった演出にした意図とは?〜CLANNAD AFTER STORY 16話より

 気になったのは、冒頭の、少女の足元がやたら無防備だったところと、EDの声優さんのクレジットで、既に「岡崎汐 こおろぎさとみ」とあったことです(汗。前者はどうでもいいエロオヤジ目線なんですが(実は、ああいう世界なだけに、「僕(ガラクタ人形)」に対しての警戒心がまるで無いということを示しているだけとか)、後者に関しては…生まれた時の泣き声ってことですか??? だとしたらすげえwww
 
 本題に入りますが、原作経験者からすれば、結構な改変内容だったんじゃないかと思うんですよ。ずいぶんと古い話になってしまうので「昔語りかよっ」って言われそうですが、覚えている限りの、アニメ化に際しての改変部分と、その意図を挙げてみようかと思います。

  • 渚の病気についての演出

 原作では、妊娠してからほぼずっと寝たきりという状態だったと思うんですが、アニメではかなり元気な妊婦ライフを送っていました。これは…原作の「ずっと寝たきり状態」ということ自体が現実からかけ離れていることですし、そんな状態では出産すら普通は無理じゃないか、という、まあ現実的というか現実寄りにシフトした結果の改変だったかと思います。
 そして、原作では最初から「自宅出産」を選択していましたが、アニメでは「病院での出産」となっています。これも、原作がやや無理やりで非現実的な設定だったので、多くの人が違和感なく観れるような演出に変更した、と言えるでしょう。
 ちなみに、大雪で交通網が麻痺していたって演出は…どうでしたかね? 雪が降っていたのは覚えているんですが。

  • 正月の演出

 原作では、春原と仁科・杉坂が訪問しているのですが、アニメでは杏と椋・ことみと春原、と言う具合に変更されています。仁科と杉坂は年賀状での出演と言う扱いに…。これは…どうなんでしょうね? この後、椋とかことみは出番が無い(はず。椋は病院関係で出るかもしれませんが…看護士になったって話がアニメではありましたっけ?)んですが、杏はこの後に重要な役柄で出ますからね。そこでの演出のためには、こんな場面でわざわざ出す必要性があったのかなあ…と。まあ、割と後半が暗くなる話でしたし、次回も決して明るい話なんて無いと思うんで、アクセントとして入れた可能性が高いのですが、この後へのタメが利きにくくなるんじゃないかなあ? と少し危惧しています。あの同窓会的な場は楽しいんですけどね。

  • 幻想世界の演出

 これは…ほぼ同じなんですかね? 進みが遅い気がするんですが…。あの二人?が小屋を出て旅を始めるのは、現実世界でもこの後の話でしたっけ? 記憶が曖昧で…(汗。しかし、幻想世界がいきなりばんばん出てきて、アニメしか知らない人は戸惑ったかもしれませんね…。

 まあ大きくは上の二点でしょうか。前者は賛成、後者は安易かなあと思うのですがどうでしょう?
 そしてこの後の話ですが…次で汐編がスタートするわけで、どういう感じになっていくんでしょうねえ。まだ「りょこう」を匂わす予告ではなかった気がするんですが…。残り少ないわけでも無いので、いったん終わって、またどの場面からループして始まるのかが凄く気になってます。
 アニメだけしか見てない人へ。次回はたぶんもの凄くつまらなく鬱だと思いますが、我慢して観てください(汗。