皐月賞 予想+回顧

 今日も行ってきましたが、メインの重賞を二つ外してもプラスという、悪くない感じでした。オースミグラスワンとオープンガーデンの単勝を持ってましたが、どちらも見せ場?は作ってくれたので良かったです。予想としてはかなり調子がいいですね。

 皐月賞ですが、ナカヤマフェスタと心中しますw ステイゴールド産駒だからってのもあるのですが、この馬は明らかに今までのステイ産駒でも最強の力を持っていると思うのです。
 ステイ産駒って、京都と東京、阪神と中山、あるいはローカル、という風に得意コースが分かれる傾向があります。

  • 京都・東京好き

 サンライズマックス(+ローカル)・トウショウウェイヴ

 ドリームジャーニー(+ローカル)・マイネレーツェルアルコセニョーラ(+ローカル)

 こんな感じで。産駒の最強馬であるドリームジャーニーでさえ、東京コースは2歳の東スポ杯の3着が最高という悲惨なレベルです。
 しかしながら、このナカヤマフェスタは違います。東京を連勝して「これは東京向きなのかな?」と思わせましたが、前走の京成杯では、落馬した馬で不利がありながら猛追しての2着。急坂は完全に克服してますし、コーナーリングもスムーズ(不利あったけど)。これは…?! 中山コースも全く問題なかったという回答で良いでしょう。
 問題は、予定通りにはこれなかったことです。これが一番重要じゃない?って感じですが、それで人気が落ちるのなら…とプラスに考えておきます。力が90%くらい出せれば、3強の一角崩しくらいは出来るんじゃないかなあ、とも考えています。
 
 3強について簡単に。
 ロジユニヴァースはほぼ完璧です。スタートにロスの少ない馬ですから、1番枠というのも決してマイナスにはならないでしょう。あとはノリが「ダービーを見据えて」とかヘンなことを考えないかどうか。それに、瞬発力勝負になってしまうのはイマイチかもしれません。これまでの最速上がりは新馬戦の34.4。時計も決して速いタイムを持っているわけじゃないので、やや時計が早くなっている今の中山の馬場はベストでは無いはずです。
 アンライバルドはこの外枠が問題でしょう。かかる馬ですし、あとは外が伸びにくい馬場状態。岩田騎手もどちらかといえば内からスルスルと抜け出す競馬が上手い騎手で、外枠からGIで勝たせられるのかどうか…。間違いなくスプリングSよりも前に強い馬が一杯いますから、案外3強ではこの馬が一番危険かもしれません。何せ、強い馬を追いかけて捉える、という競馬は未経験ですから。
 リーチザクラウンは大外枠。逃げるとは思いますが、行ききれるかどうかでしょうね。案外、ハナを取りきってしまえば強いんじゃないかと思います。暮れのラジオNIKKEI杯ではロジに惨敗しましたが、あれは異常に時計が掛かる馬場状態が影響したと言えるでしょう。今の馬場状態はあの時の状態よりは遥かにいいはず。案外目はあるんじゃないでしょうか?
 
 その他では、急坂コースの鬼であるベストメンバー、前走は完敗も先手を主張すれば渋太いはずのアーリーロブスト、安定感バツグンのフィフスペトルミッキーペトラあたりを上げておきます。

ナカヤマフェスタ
リーチザクラウン
ロジユニヴァース
アンライバルド
 ベストメンバー
 アーリーロブスト
 フィフスペトル
 ミッキーペトラ

 上げすぎかw 楽しみです。

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 いやあ、ここまで予想と違ってしまうとヘコむというか清々しいというか…。
 結果的には、流れがアンライバルドに向いたということでしょうけども、この馬がやはり「クラシックを勝つためのローテ」かつ「クラシックを勝つための戦法でトライアルを戦った」ってことでしょう。年明け3走目もギリギリでしたし、スプリングSでは負けたらGI出走が厳しくなっていたかもしれないのに、それでも外差しで勝ちきりましたからね。ディープインパクト弥生賞もそうでしたけど、馬場的にも内がいい時だったのであの勝利に価値はあったんでしょう。
 ペース的にも向いたのは向きましたが、ただ皐月賞の上位入線馬がすべてアンライバルドよりも後ろからの馬だったんですよね。要は、前にいた馬はねじ伏せたし後ろからの馬も封じ込めた。強い勝ち方でしたよね。岩田も、前の馬さえ抜けば勝てる…って踏んでいたんでしょう。
 ダービーでは、どれだけ脚をためられるかどうか?に尽きますね。かかる馬らしいので、そこだけでしょう。強いのは強いです。

 ナカヤマフェスタは…まあ仕方ないですね。何せ上位の馬で勝ち馬より前にいたのは全滅してましたから。一度使っていたらもう少しいい競馬が出来たんでしょうが、悪くは無かったと思います。ただ、この馬も我慢できるかどうか? むしろスローのヨーイドンのほうが向く可能性はありますけど、距離はやや微妙なのでその辺がどうなるか?ですね。
 リーチザクラウンは一本調子のところがまずダメだったことと、武豊がレース後のコメントで「距離が長い」と言っていたのも本当なんでしょう。何せ姉は1200m中心に使われていた馬ですし。思えばラジオNIKKEI杯の完敗っぷりも、距離が長くてスタミナ切れしたのかもしれませんし。
 ロジユニヴァースも惨敗。一転差す競馬を試みてましたが全く反応がありませんでしたね。ペースの問題もあるでしょうが、この馬の場合はアンライバルドとは全く逆の敗因がありますよね。トライアルを本番を見据えた形で走ったかどうか? 逃げるのは最悪ですよね。本番を想定して負けても良いくらいの気持ちで走るべきだったんでしょう。それと気になったのが、時計への対応と成長力です。結果を見る限り、この高速決着が応えたのは間違いないでしょう。それと、成長力の問題ですね。この馬、デビューまでは栗東で鍛えられていたんですが、その貯金を使い果たしたのかもしれません。
 
 面白いレースでしたけど、蓋を開けるともの凄い明暗を分けましたね。心残りは、このレースを含めて大荒れの日だったのに単勝を1つしか当てられなかったことです…。