貴方はラーメンに何を求めますか?〜第一旭本家たかばしレビューとか

 ラーメンタグなんて一度も使ったこと無いんですがw
 思いつきで二日酔いながら自転車を飛ばして「第一旭本家たかばし」に行ってきました。第一旭自体は数件行ったことがあったんですが、本家は初体験。どうなんだろう?と思って食べてみましたが…。
 「う・ま・い」
 何だこの澄んだスープ。スープと麺の絡み方が異常。かなりアッサリ目な醤油トンコツなんですが、ほぼこれが正解の味でした。作ってるのを見ていて、麺を上げるときにほとんど湯きりをしてなかったので「これ大丈夫なん?」と思ったんですが、全然問題ありませんでした。むしろ、麺の湯きりってスープによっては重要じゃないんじゃ?ってさえ。何せ、湯きりをあまりしない効果が表れてますからね。ラーメンが全く冷めない。人によっては敬遠する具のもやしも邪魔してないし。
 難を言えば、チャーシューですね。たぶん、昔ながらの本当の「焼き豚」を出しているんでしょうが、肉の臭みが残っていてイマイチなんですよね。これは好みなんでしょうけども。ラーメンの味を殺さない存在感なのは良いんですが。それと、特製ラーメンを頼んだんですが、麺の量が多すぎました…。
 ただし、仕事の確かさと、「第一旭」というチェーン店が何で増えていったのかがよくわかりましたし、チェーン展開して行った第一旭たちがいかに劣化継承されているかもよくわかりました(汗。天下一品とかはスープを工場で作っていたと思うのでスープ自体の味は大きく変わらないはずですが、第一旭は相当に店舗差があるのでご注意を。
 さて、長い前置きの後で書きたいのは「ラーメンに求めるものって何?」ってことです。つまりは、ラーメンの美味しさの基準って何だろう?と。
 例えば、スープがあります。スープって、例えば単独で飲んで美味しいのがいい味なのか、麺を食べた際にちょうど良い濃さがベストなのか?とか考えてしまうんですよね。ラーメンって麺をすする食べ物だとしたら、いくら単独で飲むスープの味が濃すぎても、それは濃すぎるとはいえないんじゃないか?とか。
 チャーシューもそうです。チャーシュー単独で美味しければ良いのか、あるいはあくまで付け合せとしてスープの味を殺さないくらいの存在感にとどまっておくべきなのか?とか。
 そういうことを考えてると、例えばラーメン店のレビューとかをやるにしても、どういう視点の人に向けたものにすれば良いのか?ってのもわからなくなるんですよね。まあ自分別に本格的なラーメンレビューをする気は無いんですが。人によって、美味しいの基準って全然違うんじゃないかとか。
 麺だって、僕としたらスープとの相性で太い・細い・縮れ・ストレートの違いはあって良いと思うんですが、中には極細ストレート以外は不可!って人もいますしね。
 個人的には、スープの麺がらみの良さが一番のポイントで、いくらスープ単独で美味しくてもそこがダメなら不味いラーメンだと思っています。ただスープ単独では濃くても麺がらみがバツグンな店は悩みます。また、チャーシューはスープに勝つような濃い味付けのところは論外。あくまでスープの邪魔をしないくらいの味付けで柔らかければベストですね。スープは、とりあえず何でもオッケーです。
 ラーメンを美味しく食べるコツは、やはり「余計な先入観・固定観念」を持たないことかな、と。