第三のビールレビュー!!

 遂に、キリンとアサヒが、いわゆる「第三のビール」に参入して、ビールメーカー大手4社の製品が出揃いました。
 早速僕も、唯一飲んでいなかったアサヒ「新生」を購入して2本飲みました。
 以下は、各社の主力商品を飲んだ感想やレビューです。

 最後発となったアサヒが送る、第三のビールです。
 原料は、大豆から抽出した「大豆ペプチド」と、スーパードライにも使用している酵母だそうです。
 飲んだ感じは…スッキリとして飲みやすいです。が、これを「ビール」として飲むと、もの凄い物足りないと言うか、違和感を感じると思います。

 系統としては、サッポロのドラフトワンに近い感じです。ただ、こちらのほうが断然飲みやすいですね。クセがほとんど無いので。

 甘くなく苦くなく、スッキリとしたお酒が飲みたいならコレ、ですね。
 何となく、「本生」のグレードダウン版と言う感じもしないでもないですが、「本生」の赤・青・緑ラベルのものが好きな人は、こちらに乗り換えても大丈夫でしょうね。

 あと見逃せないのが、原料に「大豆ペプチド」を使用していることです。
 大豆ペプチドと言えば、アミノ酸をグレードアップした栄養素として最近注目のものです。
 筋肉を効率良くつけたり、脂肪を燃焼させたりというアレです。
 ただ、コカコーラの大豆ペプチド飲料「パワーエイド」と比べると、ほんの僅かな量しか入っていないので、そうした効果を求めるのはキツイでしょうね。
 麦芽を使用していない分、プリン体の含有率は低いでしょうから、その点は良いんですけどね。

<評価:☆☆☆>※健康志向の方は+1

  • キリンのどごし生

 ネーミングで-1したいくらい、名前がイケてない気がするんですが…。
 でも、味自体はかなり頑張っていると思います。

 原料は大豆たんぱくで、新生と似たようなものです。
 ただ味が、麦芽ゼロとは思えないほどの出来なのです。
 近いのは…サントリースーパーブルーって感じです。

 元々キリンのファンなので、そうした贔屓が多少はあるのかもしれませんが、これは第三のビールとしては究極の出来かもしれません。

<評価:☆☆☆☆>※健康志向なら+1

 リニューアルする前は、コクはまずまずでも、クセがかなりあったイメージがあったのですが、リニューアル後は麦芽感が非常に高まって、ヘタな発泡酒よりも味は上な存在になりました。
 それもそのはず、発泡酒麦芽量の約2倍の麦芽が使われているみたいなので。

 ただ他3社の製品と大きく違うのは、「製法を研究した」わけではなく「税制の隙を突いた」という点でしょう。スーパーブルーは、あくまで「リキュール類(チューハイ)」として「ビール味のチューハイ」で出されているだけなのです…。
 そう言う意味では、税制が改悪されるときに、真っ先に標的にもされそうなものでもありますし、他の3社からすればたまらない存在かもしれません。

 麦芽の量を倍に増やした結果なのですが、逆にプリン体の量はおそらく増えるので、健康志向の方には厳しいかもしれません。
 ただ、一度飲んでみて欲しいですね。

<評価:☆☆☆☆>※健康志向なら-1

 第三のビールというジャンルを生み出した立役者的な存在です。
 発泡酒でも先駆けとなったサッポロではありますが、結局キリンやアサヒに主導権を握られてしまったわけです。
 今回もそうなりそうな気配は…大有りですね。

 というのも、味的には他3社の製品に比べると、大きく劣るからです。
 ビールっぽくないし、新生ほど飲みやすくもないし…。決して飲めないことは無いのですが、他と比べて優れている点が見当たらないのです。
 麦芽を使っていない=プリン体が少ないというのも、もはやアピールポイントではありませんし…。

 サッポロの発泡酒は好きなんですけどね。
 ただドラフトワンは、この先の見通しは暗いですね。

<評価:☆☆>※健康志向なら+1

  • 総評

 総じて、

1-キリン「のどごし」
2-アサヒ「新生」
2-サントリースーパーブルー
4-サッポロ「ドラフトワン

 ですね。

 さあ皆さんも、れっつトライ!