大晦日視聴率戦争?!

 大晦日の視聴率が発表されましたね。
 紅白歌合戦が前年比増でとりあえず勝利したようです。みのもんた効果なのか、あるいは倖田來未のノーブラ・過激衣装宣言が効いたのか、ゴリエの対抗宣言が効いたのか…。
 ちなみに、倖田來未ゴリエの場面は非常に視聴率が良かったそうです。特に、倖田來未レコード大賞も取りましたし(ただレコ大自身、審査委員長が謎の死を遂げたり、視聴率が最悪だったり、最も昨年売れたオレンジレンジが選ばれないなど、権威はかなり喪失しているんですがw)、話題作りが非常に上手かったですね。ゴリエも、民放のキャラをNHKで大々的に出したことが、視聴者ウケしたと考えられます。

 逆に、紅白越えを狙った、K-1やPRIDEはイマイチでした…、とマスコミには書かれています。が、実はイマイチだったのはK-1だけで、PRIDEはほぼ視聴率は維持できており、K-1の一人負けだったらしいのです。
 K-1は、ボビー・オロゴンVS曙戦が一番視聴率を取ったらしいのですが、PRIDEはその時間帯に吉田秀彦VS小川直也の試合をやっていたらしいのです。そういう不運はあるかと思いますが、前年はかなり視聴率を稼いだK-1が、今回不調だったのは、やはりK-1離れが昨年1年で進んだ証拠だといえるでしょう。

 見ての通り、K-1はほとんど選手が残っていません。マーク・ハントミルコ・クロコップらはPRIDEに行き、PRIDEで通用しなくなった選手がK-1に流れている現状なのですが、そうした試合内容の低下が、K-1離れを加速しているのは明白だと思います。
 それに、K-1はGPが12月にあり、年末までに、GPへ出場した選手はベストコンディションで行けない日程的な問題もあります。アーネスト・ホーストVSセーム・シュルトの試合とか、ジェロム・レ・バンナの試合とか、オンエアされてませんしね…。試合内容がしょっぱかったからだとは思いますが、やはり谷川貞治にマッチメーク権が移ってから、相当落ちていると思います。谷川Pは、K-1などの解説をよく聞いてもらったらわかるんですが、自身の「願望」や「思惑」しか無いですからね。「…選手には……動いてもらいたいですねえ」「……もう少し、積極的に攻めてもらいたいですねえ」・・。そんな解説にもならないものばかり。
 これではファン離れしますわな。

 ただPRIDEも、視聴率は金子賢の試合が一番だったそうです。メイン?の小川-吉田戦が、K-1のボビーたちと被ったのもあるんでしょうが、もっと他の意味もありそうです。

 それは…、

「格闘技好きの人口は、それほど多くない」

 ってことです。
 つまり、大晦日「紅白ではなく格闘技」って言う人の割合は、日本ではそれほど高くないんじゃないかってことです。
 紅白を見るくらいなら格闘技って人や、格闘技好きな人は、PRIDEやK-1を見たんでしょうが、格闘技見るくらいなら紅白、って人のほうが多かったんじゃないか?ってことです。

 もし今年末以降、紅白を格闘技が上回ろうとするならば、格闘技路線を一本化するしかないんですけどね。でも、大晦日に視聴率15%越えができるコンテンツって、格闘技以外に無いのも事実なんですよねえ…。
 今年も注目です。