介護犬

 ウチの「要」介護犬タローのお話。
 今年の8月で17歳になるお婆さんで、「ばーさん」と言う呼び名も定着してしまった感もありますが、「ばーさん」と呼ばれるのは不本意らしく、「タロー」と呼ぶと喜びます(当たり前)。
 緑内障で失明し、子宮摘出手術や難聴などにもめげず、割と元気にやってきましたが、この冬になってかなり弱ってきました。まだ食欲もあるんですが、随分と下半身に衰えが見られるようになってきました。階段の下りは何とかこなせるんですが、上りでは脚を滑らせたりして危なっかしいことがしばしば。散歩でも、以前は目が見えなくてもかなり歩いたんですが、今は家の近所(徒歩1〜2分)のところをウロウロして、その場でグルグル回って…くらい。そして、最近悩ましいのが、トイレの始末です。
 いつも玄関で過ごしているんですが、目が見えなくなってからも、子宮の摘出手術をして回復した後くらいも、散歩まではトイレを我慢して頑張っていたんですが、最近はそれが全く出来ないらしく、そのまま玄関でしてしまいます。大体ご飯を食べた後30分〜1時間くらいが一番怪しいらしいですが、小便は昼間も夜中もすぐに出てしまうようです。大便はそのタイミングが多いのですが、散歩に行って30分後くらいにしてしまうのが非常に厄介です。
 ただするだけなら、まあペットシートもありますし、何とかなるんですが、問題は「目が見えない」こと。目が見えないだけが問題では無いのですが、自分の大便を平気で踏んで、玄関中に撒き散らしてしまうんですよね…。寝る時用のクッションや毛布も汚しまくって、大変です。靴も、タローの脚の届くところには置けません。
 昨日の夜は、9時半くらいに妹が散歩に行ったらしいのですが、10時頃には大便をしていて、既に玄関中が臭い状態。で、今日の午前3時半頃にも、おとんが起こされて大便の始末をしたそうです。そして今朝7時半頃にもまた…。こんな感じです。こんなのが毎日。タイミングが良ければ、毎日ってわけではありませんが、最近はこんな日が多いです。
 介護疲れしますね…。
 世間では、よく寝たきりの母親を殺した、と言う事件が頻繁にあります。気持ちはわからないではありません。ウチのお隣さんとこは、お婆さんが痴呆入っていて、よくその息子さんが怒鳴ったりしているのが聞こえます。気持ちはわかります。
 ウチでは、叩いたりとかってことはしませんが、それでもストレスになりますからね…。人間だったらと思うと…。
 介護は想像以上に大変だと思います。それをタローは教えてくれているのかもしれませんね。幸い、ウチの家族は3人が介護関係の仕事をしている(経験アリ)ので、ノウハウはあるみたいです(^-^;
 まあ僕も、タローには幸せな余生を、とは思っているんですけどね。もうそう長くは無いでしょうから…。