小沢民主党反攻?!

 千葉での衆院補選で、民主党候補が自民党候補をわずかに上回っているという調査結果が出ました。
 当初この補選は、自民党候補が楽勝するだろう、と言われていたわけですが、フタを開けて見ると両者の差は拮抗。自民党は最初、ポスト小泉とされる福田・安倍氏小泉チルドレンの杉村タイゾー氏などを送り込んでいたのですが、中盤に来て小泉首相が街頭演説に立つなど、危機感を強めています。自民の候補は公募の候補で全く地盤が無いのも問題ですが、候補者の選定に甘さが窺えます。
 が、民主党は公示された初日に、敢えて小沢代表を送り込まず挑んでこの状態へ持ってきました。偽メール問題から反転攻勢に出た、と言う見方も間違っていないと思います。
 思うのは、実は、前原前代表の退陣のタイミングは良かったのではないか?と言う事です。この退陣までは、民主党は全く受け身の状態でしたが、この後から全く風が変わったからです。

 前原執行部だったときは、常に後手後手でした。が、前原氏や執行部全体が総退陣し、永田議員も辞職することで、偽メール問題をほぼ消滅させてしまいました。永田議員が辞職しなければ、自称ジャーナリストの西沢氏の証人喚問が行われ、さらに西沢氏が情報を貰ったという人物への証人喚問要求…と、際限が無かったわけですが、それを強引に断ち切ったことで、小沢新体制が思う存分動ける状態になりました。そしてこの補選です。小沢新体制の勢いをそのまま国民に伝えられているのです。
 もしこの千葉補選を民主党が取れば、自民との形勢は完全に逆転するといえると思います。自民党には元々穴が一杯あります。耐震偽装問題は今週くらいにも当事者逮捕、などの動きがあるようですし、格差社会小泉政権でひどくなったという世論調査もあります。偽メール問題さえ無ければ、自民党は壊滅的危機だっただけに、ようやく偽メール以前に戻っただけ、といえるかもしれませんね。

 今週末がその投票です。注目です。