北朝鮮は脅威?!

 北朝鮮が核実験を行ったことが大きく報道されています。
 北朝鮮は、核を持つことに重点を置き、もはや国際社会から孤立することを厭わない姿勢に変化してしまいましたね。で、そこまでして北朝鮮が核を持つ必要に迫られているのは何故でしょうか?
 某週刊誌で面白い記事を見つけたんですが、北朝鮮は核保有を体制の維持に使う、と言うことでした。単に国威の発揚と言う意味ではなく、アメリカの攻撃に対する抑止力に使うため、とありました。
 そこに書いてあったんだと思うのですが、今までアメリカは、核保有国に対して侵略行為を行ったことはありません。ベトナムにしろイラクにしろ、アフガニスタンにしろ、いずれも核の非保有国です。つまり北朝鮮は、核を持つことで、最悪のシナリオ、アメリカによる本格的な攻撃を避けられると見ていると思います。まあそれは大げさでも、核を持つことで、しょぼい軍備しかない北朝鮮が、アメリカと同じテーブルにつける、と踏んでいることは間違い無さそうです。核を持たない現段階では、アメリカと1対1の話し合いなど望むべくもありませんからね。
 その意味では、核を実際に使う、と言うことはあまり考えなくて良いでしょう。ただ、もし実験に失敗して…と考えると怖いものがあります。
 そして、今回の北朝鮮による核実験は、もしそれが本当に核実験だとしたら、失敗だそうですね。規模が小さすぎて。
 ただ、実際に核実験だったかどうかすら、実は疑問です。と言うのも、その程度の規模の爆発であれば、核を使わなくても起こせるからです。つまり、北は「核実験をさも行ったかのように」偽装した可能性も捨てきれないと言うことです。通常の爆弾を使って。
 しかしながら、もし核実験を本当に行って、例えそれが失敗だったとして、果たして僕ら日本人は安心できるのか?と言えば、全くその考えは馬鹿げています。例え、北朝鮮弾道ミサイルの弾頭に入れたプルトニウムを、爆発の規模拡大に上手く繋げられなかったとします。しかし、それでも着弾すれば放射能汚染するわけですし、被害の規模が変わるだけで、脅威は何も変わっていません。軍事評論家らは「北の核はまだ完成途上」みたいに楽観視してますが、プルトニウムをバラ撒く手段を持っているだけでも恐ろしいことだと言うことを、僕らは認識しなければならないと思います。
 要は、北朝鮮はかなり脅威だと思います。今回の核実験での放射能汚染は、おそらく心配するほどのものでは無いでしょう(全く無いとも考えられます)。が、何とか核を使用するのだけは止めさせなければなりません。安倍首相の手腕が問われますね。安倍さんだけではどうしようもない問題ではありますが。