過重労働裁判

 今日は友人のサイトの、裁判の証人尋問の記録を読んでました。優に1時間以上掛かったよ! かつて自分も在籍した会社だったので、人名を伏せられてもわかるあたりが面白かったです。また、友人に聞かされていた内容とは違う点もあったので、それも興味深く見させてもらいました。
 そこで思ったことが1つ。この友人は、過重労働や上司からのパワハラパワーハラスメント)を訴えているんですが、「言った言わない」「やったやってない」が争点になってしまってます。出来るなら、「こうしたことを実際に録音なり、形に残るもので残しておいたほうが良い」ってことです。この友人は、タイムカード打刻後も残って働いていて、「最終退室者表」と言うところに記入していたり、メールの送信時間の記録が残っていたことから、長時間労働が実証できているわけですが、上司からのパワハラについては、限られた関係者の証言以外には証明するものがありません。もし、日常的にパワハラを受けていたとしたら、その際の上司からの言葉をボイスレコーダで録音するなりしなければ、裁判になっても有力な証拠として採用されない可能性もあります。また、過重な労働を押し付けられていたと言う実態もあったのですが、それも「実際に押し付けられていた」と言う証拠が無ければ、証拠としては弱いことになってしまいます。録音や、メールなどの文書を印刷などするなりして残しておかなければ、裁判で有利な証拠とはなり得ません。
 もし、今の職場でサービス残業を強いられていたり、パワハラなどをされていて労働裁判を起こそうとしている人がいるなら、そうした証拠を是非、残る形で掴んでください。そうすれば、裁判が非常にやりやすくなると思います。
 難しいかもしれませんが、是非それをやって、続けてください。後々役に立つと思いますよ。労働組合が役に立たない現状では、自分の身は自分で守らないといけないわけですから。