皆、台風被害のことを忘れていないか?

 そういえば、新潟の地震地震と言っていて、今と全く同じ状況が「新潟中越地震」の時でも起きていました。
 それは「地震直前に大型台風が来た」ことと、「台風被害が全くマスコミから発信されなくなった」ことです。
 もちろん、地震被害の方がインパクトが強いのはわかるんですが、わずか1,2日前の台風はすっかり蚊帳の外になってしまい、有名人やコンビニなどでも、地震義援金を求める声はかなり挙がっているのですが、台風の義援金のことなんてほとんど届いてこないですからね…。九州のどこかの村なんて、道路は寸断され家は流され、村としての機能を全く果たしていない場所もあったのに…。あの村はほったらかしでしょうか?
 ちなみに、今回の地震で被害が大きかったのは、新潟県柏崎市とその周辺部のみで、かなり局所的なものになっています。もちろん柏崎市の被害はかなり大きいのですが、支援すべき対象の人の数は、台風被害の人の数よりも少ないはずです。「台風は過ぎたからもういいでしょ」なんてことがあるはずがありません。
 中越地震の時も、直前には台風が被害をもたらしていて、特に兵庫県北部の豊岡市は、市内を流れる川が決壊して市内の多くが水没するという壊滅的な被害を受けていました。そして新潟の地震がすぐに起きました。すると、マスコミは新潟ばかりに集中して豊岡はほったらかし、有名人などはすべて新潟の地震への呼びかけをしてしまい、全国的にはすっかり忘れられてしまいました。関西では、関西ローカルのニュースで取り上げられたりしていましたのでわかりましたが…。
 ほんと、テレビ局に言いたいですよ。天災に苦しんでいる人たちは他にもいるんだ、と言うことを。