光市母子殺害裁判について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000119-jij-soci

 殺害された遺族の夫が「万死に値、命で償いを」とまで言ったそうです。まあ、家族を残虐な形で奪われたんですから、そういう気持ちになって当然だと思います。
 が、あまりに遺族側の声だけを取り上げ、厳罰が当然だという風潮をマスコミが作り上げようとしているのではないか?と言う意見もあるようです。
 いつかの「週刊ポスト」だったと思うんですが、そうした内容の記事があって思わずうなってしまったわけです。
 まず、動機や実際の犯行内容が、警察の自白の強要や誘導などでかなりの部分置き換わってしまっているのでは?と言う所です。その辺は、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000072-jij-soci
↑の記事などでも、無理のある供述だったことをうかがわせています。
 また、肝心の「強姦目的だった」と言う点もまだまだ不明な点が多いそうです。それに、少年が持つ過去の闇の部分ってのもほとんど触れられていません。かなり複雑な家庭環境だったそうなのですが、その辺は一般のマスコミでは全く触れてませんからね。
 もちろん、少年が2人(+お腹の中にいた子)の命を奪ったことは事実で、それは糾弾されなければなりません。が、あまりにも「死刑で当然」と言う風潮が強すぎて、故に事実が明かされない/捻じ曲げられている、とすれば、今後の裁判員制度にも悪影響を及ぼすことになると思います。
 徹底的に事実関係を明かして、マスコミも、遺族側と被告側の言い分は公平に流すべきだと思います。