リトルバスターズ!考察〜夢と波紋について

 仕事中に考えていたことを、再プレイして確認していました。新たにわかったことは特に無いのですが、解釈としてはこうも出来るな、と言うものを思いついたので書いてみます。
 
 具体的には、恭介の最後の言葉(Refrain編の)を再プレイして確認しました。
 まず、「夢の世界」を作り上げた張本人から。
 この世界を作り上げたのは、恭介です。ただ、最初に思いを共有したのは3人(波紋が3つだったので)=恭介・真人・謙吾でしょう。そんな夢の世界で語り合った時には6人(波紋が6つだったので)=?誰のことを示しているのかはわかりません。そして、「事故が起きるまでの1学期を永遠に繰り返す、そんな世界を(作り上げた)」「みんなの思いが重なり、ひとつの大きな波紋が広がっていった」と言った時には8人(波紋が8つだった)…理樹と鈴以外の8人で間違いないでしょう。
 ただ、ここで注目すべきは、恭介は自らの主観でしゃべっているわけです。あくまで他のヒロインたちと思いを同じくしているのは「事故が起きるまでの1学期を永遠に繰り返す、そんな世界を(作り上げた)」という部分くらいで、恭介と同じ思いを抱いていたのは、旧リトルバスターズのメンバーだけだったんじゃないかな、と言うことです。皆が皆、最初から理樹と鈴に助かってほしい、とは思っていなかったんじゃないかってことです。
 何が言いたいかと言うと、波紋がヒロインたちのシナリオをクリアしていくたびに減っていった=夢の世界を構成する人間が減っていったことの理由は何だったのか? それを確認したかったわけなんです。
 だって、例え夢の世界であっても、理樹が各ヒロインたちの諸問題に首を突っ込んで、色々とあって解決していくわけです。そうすれば、逆にヒロインたちが理樹のことを思って、より「助かってほしい」と思うようになる…波紋はむしろ増えるべきでは?と思うわけです。
 でも現実には、波紋は徐々に減っていって、最終的にはRefrain編となり、旧リトルバスターズだけの極めて少ないメンバーだけで世界が構築され、夢の世界は徐々に崩れていくわけですから。
 で、考えたのは、修学旅行までの期間に壊れてしまったヒロインたちが、やり直しをしたい、あるいは救いがほしい、とか、そんな思いが波紋となって現れたのでは無いか? と言うことです。その思いは、一学期をやり直したいという恭介たちの思いと響きあって(共鳴して)、世界を作り上げたんじゃないでしょうか? そうしなければ、波紋が減る理由が説明できませんからね。そもそも各ヒロインたちは、リトルバスターズとして野球をした後は、徐々に壊れる方向へベクトルが向いています。それは、現実として事故に遭ったときも同じだったんでは無いでしょうか。葉留佳はまず暴走しているでしょうし、クドも恐らくはいない。美魚も消えてしまいそうですし、来ヶ谷さんも自らの夢の世界へ旅立ってしまっているかもしれません。小毬さんは無事かもしれませんが、事故の惨状を目の当たりにすれば、おそらくはおかしくなってしまい、助からないんでしょうね。
 どうでしょうか? 解決しませんかね?
 個人的には、恭介の最後の言葉のときに、途中で波紋が6つだったときがあったんですが、これはいったい、誰がいて誰がいないのかが全くさっぱりわかりませんでした。何かいい案を持っている方がいれば、ご教授願いたいと思います。