高校生クイズに見る、視聴者参加型クイズ番組の限界点

 かつては青春を満喫させてもらいました、高校生クイズです。とても今年の大会では、当時の僕らでは全国大会で歯が立ってません(汗。
 しかし今回は、「Qさま!」などで流行っている「エリート」「インテリ」と言った、難解なクイズを解ける高校生だけを残すような1回戦の形式だったために、レベルが異常に高かったですね。「アメリカの州の名前を交互に答えよ」「星座の名前を交互に答えよ」「元素の名前を交互に答えよ」(2校が順番に答えていき、詰まったり間違えたほうが負け)」とか、円周率だったりとか(円周率の問題はクイズ番組の定番なんですけどね)、一般の視聴者ではとても手の届かない次元での戦いでした。それが、すべて現役高校生たちでやられているわけですから、もう異常というか何と言うか…。現役学生の知識と、それに加えて「クイズの知識・勉強」(このフレーズで始まる問題の答えは…これとこれ、とか、一問多答クイズの定番の問題だとか、そういう「方程式」みたいなものの知識や勉強)をかなりこなしていたりしてたこととか、はっきり言って『やりすぎ』ですw
 芸能人のインテリ(と呼ばれている人たち)が答えるクイズ番組なんてのが、如何に「ヌルい」か、あるいは「低レベル」か、「視聴者に合わせたもの」かってのがよくわかったかと思います。
 つまり、クイズ番組で勝ち抜くための勉強とかってのは、視聴者であればあのレベルまでやってしまうわけです。芸能人と違って、すべて真剣勝負なわけですから。芸能人の場合は、手を抜いたりわざとやったりってのがあるでしょうからね。
 高校生だから、3年限定だから許されるんですよね。これが一般・社会人も含めたら…。どれだけのレベルになるかわからないわけです。それは、もう視聴者が見てもわからない次元…。そうなれば、誰も見ませんよね。多少クイズには自信のある人でも、今回の高校生クイズのレベルが異常だったことはお分かりかと思いますが、これが、何度でも挑戦できる社会人になれば…。もう分かりますよね。
 ミリオネア・タイムショックウルトラクイズ…すべて打ち切り、もしくは放送が無くなりました。もうアタック25くらいしか残ってないんですよね。そんな、レベルが上がりすぎてコアなマニアしか受け付けなくなったクイズ番組を必要としている人ってそんなにいないってことでしょう。
 今回の高校生クイズの視聴率次第で、また来年の形式が変わりそうですね。
 
 しかし今年の高校生クイズの全国大会に出た、一回戦負けの高校生たちは気の毒でした…。いきなりガチのクイズで、しかも8校にふるい落とされて、ですからね…。おまけにずっとスタジオに缶詰というのは…。予算削りすぎ。僕らも、ずっとスタジオでかなり損をした年だったりするんですが、準々決勝までかなり長く楽しめましたからねえ。もちろん、それ以上のところまで行くには、やはり今回の準決勝くらいまで行けるくらいの知識が必要ではあるんですが…それでも、せっかく全国大会にまで進めたのに、ほとんど楽しめず、むしろ惨めな思いだけして帰されるほうが多いってのは、今回は可哀想過ぎますね。
 何とか、視聴率が低めで、夏休みの思い出に残るような、あるいは運も必要な全国大会の形式に戻ることを願いたいです。

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 せっかくリンクされていたのでご紹介。
 僕が全国大会に出たのは第15回でした。まあスタジオ缶詰の回+敗者復活戦が無かったことにされた年+八木橋君のときでした。敗者復活については、その後、準々決勝に進むためのもう1つの予備戦を戦って、そこを勝てば準々決勝に残れて晴れてOAだったはずなんですが、その予備戦を敗者復活の高校が負けてしまって、闇に葬られてしまったという経緯がありました。ですから、OAされるかどうかはその後の活躍次第、ってことでもあるみたいです。
 あと、地方大会は僕らの時よりは全然いい感じで放送されていましたけどね(近畿)。

 しっかし、今回でなくなる可能性もありそうな雰囲気ですね…。他所のサイトを見ている限り。苦労して全国に出ても、一部の大都市圏(しかもほとんどが関東)の超難関進学校以外にチャンスが無いんですから。少なくとも僕らの頃は、準決勝くらいまで運で行ける年でしたから。
 ちなみに僕らの高校の偏差値ですが、50〜55くらいでした(汗。そんな高校からでも準々決勝くらいまでは行けたんです。そういう夢のある大会にしてもらいたいのですが…もう無理なんでしょうかねえ。