Twitterは新たなコミュニティを築けるか?〜mixi網に楔を打ち込めるか?

 Twitterをやる前はブログだけをしていて、mixiはつい今年になってTwitter繋がりで始めただけの筆者です。なのであまりmixi事情に詳しいわけでありませんが、そこでわかったようなことを書いてみたいと思います。
 個人的にmixiを始めるまでは、Twitterとの違いに何があるのだろう?とか考えていましたが、やってみるとmixiは結構閉鎖的だと言うことがわかりました。もちろん、SNSと言うのは誰にでも見られて良いものもあるにはあるのでしょうが、見られたくないものもあるわけで、そういうプライベートすぎる情報を扱うにはmixiはとても都合ツールだったんではないかと思います。が、それほど他人に知られたくない情報ばかりを発信しているわけではありませんよね? その辺にTwitterの入り込む余地があったのではないのかな?と今は思っています。
 なによりTwitterの良いところは「手軽さ」と「リアルタイム性」ですよね。この二点に置いては、今のところ他の追随を許していません。
 何より、mixiだとマイミク申請をして相手にも返してもらって…足跡もわざわざつけに行かなければ疎遠になってしまったりと、ひとつひとつがとても面倒で時間がかかってしまいます。それに比べるとTwitterは、フォローもリムーブもボタン一つで出来てしまいます。それ故あまりにもあっさりと切られる可能性があるわけですが…、フォローする際のメッセージも送らないのが割と普通ですし、気を使わなさ過ぎることが無いのは、最高に「手軽」だと思います。「リアルタイム性」に関しては言うまでもありませんよね。皆が共通のチャットに入っているような感覚ですから、反応の有無に関わらず自分の今をツイートしたり、あるいは他人の現状をタイムラインから把握して、眺めるのも良し、ツッコミを入れるのも良しと出来る訳です。相手が有名人の場合、その人の1日を追うだけでも非常に楽しいでしょうしね。
 そして個人的に思うのは、この気軽さとリアルタイム性が故に、mixiのコミュニティに楔を打ち込めるんじゃないかと思うのです。
 僕のようにmixiをやってなかったユーザーってのはそれなりにはいると思いますし、mixiユーザーであっても、マイミクになってる人の数はたかだか知れているようです。つまり、広範な人を含んだコミュニティは築いていないと言うことで、その人の周辺の割と限られたユーザーだけで完結してしまってるような部分はどうしてもあるんじゃないかと思うわけです。が、Twitterではどうでしょう? 僕がマイミクさせてもらった人で、Twitterのフォロー・フォロワー数を超える数のマイミクさんを持っている人はほぼ皆無でした。つまりはその手軽さで、知らず知らずのうちにmixi以上の広範なユーザーとつながれているわけです。そして、やはりその手軽さから、マイミクには到底なれそうにも無かった人との接触も可能になるわけです。
 マイミク申請は、よほどその人の素性や立場を理解していなければ厳しいと考えている人は多いようですし、むやみに広げることをしていない人も今は多いようです。それはTwitterでも起こり得るのかもしれませんが、興味深いユーザーが現れれば割と容易く受け入れてしまうのがTwitterなのかな?と見ています。
 
 もちろん、Twitterでの繋がりとmixiでの繋がりは別物で、例えばTwitterでの関係はネット上だけで完結するもので現実世界にまで持っていかない、と考えている人もいます。その辺はその人の立場やTwitterに対する価値基準の違いですからそれは尊重したいししなければならないと思います。が、気軽さと繋がっているユーザー数の絶対的な違いから、今までは時間帯合わなかった人、趣味や価値観の一致率がより高かった人と出会えるチャンスが出てくると言うわけです。それに、オープンでリアルタイムなので、より自分を早く多く人にアピールすることにも使えます。なので、日単位での来訪かつ内輪での繋がりがメインだったmixiよりは世界は広がるように思ってます。
 そのリアルタイム性が故に、例えば勘違いでも問題のあるツイートを流してしまったときに、瞬時にそのツイートが広まって収拾がつかなくなることだってありますから、慎重にならざるを得ない部分もあるでしょう。そういう部分での怖さはあるわけですが……。

 なので、これからもっと交友関係を広げたい!とか、もっと趣味について話せる人が欲しい!とか、気軽に情報発信していきたい!という人には、非常にTwitterは有効だと思ってます。そしてmixiユーザーにとっても、もしかしたら新たな仲間を見つけるチャンスになると思います。やるなら早い方が良いと思いますよ。