ユイにゃんマジ天使になるんじゃないか?〜Angel Beats! 考察というか予想

 前回の考察では、直球の予想をしてみたわけですが、案外斜めを見ていたらしく多数のコメントをいただきました。今回は最初から斜め上の考察というか予想をしてみたいと思います。

 さて、第8話まで進みましたAB!ですが、天使ちゃんこと奏がやたらと目立ってますね。まあ「Angel Beats!」というタイトルからしても、天使である奏が目立つのはまあ当たり前のことではありますが、例の天使ソフト(Angelplayer)の存在から、「あたしは天使なんかじゃないわ」という言葉が真実であり、奏が天使役を務めていたことになったわけです。
 天使はおそらく、この世界の秩序を守り維持して行くことが使命になっているものと思われます。恐らくはガードスキルも自身の自衛や世界の秩序を守るためにしか使ってはいけないだとか、何かしらの禁則事項でもあるのでしょう。それが天使ソフトの中に組み込まれていて、天使役を解任させるため、あるいは天使役を消そうとするような動きが発生したとも考えられます。前回の考察のような黒幕説もありますが。そのために消されようとしているのは間違いないでしょう。
 個人的には、岩沢の次に世界から消えるのは奏じゃないかと考えています。何せここまでの登場回数が多すぎますし、それに、音無によって天使役から解放されてこの世界でのひとときの楽しさみたいなものも知ったでしょう。あとは戦線の、あるいは音無のために最後の力を使い昇天……という流れなんじゃないかと勝手に考えてしまいました。
 ここまででもかなり推測なんですが、更に推測を進めます。と言うのは、奏がもし退出するとしたら、天使役が世界からいなくなってしまうわけです。そんなの「Angel Beats!」なのにあり得ないわけです。天使ソフトの存在もありますし、他の誰かが新たに天使役になるのではないか? そう考えたわけです。そして新たにその天使役が世界の秩序を守る、あるいは世界を動かす……のかな? と。
 
 ぶっちゃけると、新天使役はユイにゃんしかいないよね? と思うわけなんです。
 そもそもユイは今のところ、戦線にとっては何の役にも立っていません。そしてこのまま行っても全く役に立たないまま終わるでしょう。しかしながら、麻枝さんがただのマスコットキャラを創り出すはずはまずありません。みちるにしても風子にしても、あるいはボタンやぴろ、レノンらケダモノたちにしても意味があるくらいですからね。ユイがこのままのポジションで終わるとはとても考えられません。
 しかもユイは、二期ガルデモのボーカルでもあります。そして3枚目のシングルにガルデモアルバムと全てユイボーカル役のLiSAさんが歌いますが、これは単に、麻枝さんがLiSAさんを贔屓しているという意味だけでは無いでしょう。これからのガルデモ曲を、あるいはAB!関連曲を全てユイが歌うことに意味があるのだと考えます。
 そうなると、ユイが天使役を引き受ける、あるいはそうなってしまう……という流れは、これからのユイの活躍機会が爆発的に増えるという予想と合致するわけです。そして岩沢が消えた後の第4話で、ユイが「My Soul,Your Beats!」を歌いましたが、そもそもこの「MSYB!」は天使の歌です。それをユイが歌った意味を色々と考えていたんですが、天使になるのであれば納得出来ます。それを示唆していたのかという意味で。それにこの曲って、LiaさんVer.はわざと難しくアレンジしているようにも聴こえるんですよね……。LiSAさんVer.が実は本物なんじゃないかと。そうなると、最初からユイが歌うための曲だった、とも考えられるわけです。
 
 しかしながら、他に天使役の候補はいないのでしょうか? そもそも天使役は、ある程度誰の肩も持たないような中立さが必要なんじゃないかと勝手に考えています。その意味で考えると、既に奏は音無に懐いてますしそこから外れてしまってます。その他のメンバーも全て、音無だったりゆりだったりをリーダーとして信頼していますので、既に中立からは程遠いですし、天使になったところで世界の維持のために動くとは考えにくいです。
 そこからすれば、ユイはどうでしょう? 確かに、日向に絡んでみたり、ゆりには命令して欲しいと言ってみたりはしているものの、戦線にとっては役立っているどころか、8話のギルド潜入では何でついてきたのかわからないくらいに何もしてませんし(しかも分身天使に殺されていないのに自爆で逝った)、野球してた4話ではむしろ足を引っ張って試合を壊しましたし、釣り回も自分は引っ張ってませんし、ガルデモボーカルとして歌った時も別に敵として誰かを陽動出来たわけではありませんでしたので、貢献度としてはゼロに近い。むしろマイナスの可能性すらあります。が、意外にもゆりは、途中から戦線の中枢メンバーとして校長室に入れてますし、8話でユイが何かにぶつかっていなくなったときにも「可哀想に。すぐに助けてあげるから」と言う意外なセリフを言っているあたり、愛着みたいなものがあるのか、あるいは役立たずとは思ってはいないようでもあります。
 ただし当のユイは、まず音無との接点はありません。絡んだのは岩沢が消えたあの回だけでしたからね。よって音無の指示も聞いているわけではないですよね。そしてゆりの指示もイマイチまともには聴いていないようです。授業を受けるフリをする2回とも、教室から1分おきに出る、あるいは授業を受けずに廊下に立つなど、ズレた行動を繰り返しています。日向と絡むと言っても、別に日向の指示に従っているわけではありません。なので、戦線にいながらリーダーとして見てるキャラが誰もいない状態なんじゃないかと思うんですよね。これが、他のメンバーには無い、ユイだけの特徴なんじゃないかと思うわけです。
 
 そして、天使役を引き受けた後でも、ガルデモとして歌うのに敵も味方も無いと思うんですよね。歌い続ければ良いわけですし、それが世界の維持に繋がるのであれば、天使としての役割から外れることもありませんしね。今のような自由さはかなり制限されるでしょうが……。
 よって、ユイにゃんが次期天使になるんじゃないのかと考えてます。歌の力で世界を維持していく……なんてことになったら、どこかの某アニメみたいになりますが(汗。天使役がいなくなったから自らバトンを受け取るのか、世界の崩壊を食い止めるために名乗り出る展開になるのかはわかりませんが、どちらにせよこの流れになれば、最終盤の展開に大きく関わってくることは間違いないでしょう。
 音無の過去回で出てきた、退院した少女を見て音無が一念発起しようとしたシーンの少女って、ぶっちゃけユイですよね? とか、その辺も関わってくるんじゃないかとか思ったりしてますが……どうなんでしょうね?

 そして、こんなことを考えていて思い浮かべたのが、麻枝准×Liaの名曲「karma」に出てくる女の子です。卵さえ割れない女の子が生贄みたいになり皆に崇められる。そこにユイにゃんと被るものを感じたのは僕だけでしょうかね……(まあユイは歌が上手い設定ですが)。日向との関係が引き裂かれたりとか……。
 
 こんな予想……どうでしょうか?

【参考:4月27日に書いた、第4話から考えたユイにゃん考察記事】
http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20100427


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