公式な人たちに認められることは良いことばかりなのだろうか？

　非公式（当たり前）かつ、日陰を突き進む当ブログです。
　前回のせなかさんの記事を書いていて思ったんですが、公式な人たちが見ている（とわかる）ものを書いている場合と、見られているわけないと思って書いている場合とでは、随分と書くスタート位置とかが違ってくるのかなあ、とか考えてしまいました。
　例えば同人作家。マンガでもSSでもそうですが、そのブランド、そのゲームが好きだから描いている場合がほとんどですよね（違う場合もありそうなんですが）。そんな人たちの目指す高みってなんだろうなあ？とか考えたら、一つは「プロ作家」でしょうが、もう一つは「原作者の目に留まれば」ってのもあるんじゃないかとも思うんです。それは、僕がSS書きをしていて思っていることでもあるんですが（現実には遠ざかるばかりですけどｗ）。
　ブロガーやニュースサイトさんはどうでしょう？　広範なニュースを扱うサイトであれば、別に特定のブランドに限ってってことは無いと思うんで、公式に認められたい！とはならないと思います。が、ジャンルを絞ったニュースサイトやブロガーであれば？　もちろん、そのブランドのファンたちがなるべく多く集えば良い！と言うのも一つの終着点でしょうけども、やはりWeb上で「俺はずっとこのブランドを愛し続けてるから続けてられるんだ！」ってのをアピールし続けていることでもあるわけじゃないですか。止めるに止めれない場合もあるのかもしれませんけども。
　ですから、特定ジャンルのニュースサイトさんだったりブロガーだったりと言うのは、公式な人たちに認められるってことで、いくらかのゴールなんじゃないかとも思います。
　そして、頑張りが認められて＋運良く公式な人たちが見ていることがわかったら、どうなるでしょう？　良いことと悪いことを並べてみました。

■良いこと
　やはり、公式な人たちが認めてくれた！ってことでのモチベーションアップでしょうか。そりゃあやる気も増すでしょう。お墨付きを貰ったってことでもあるでしょうから。
　また、スタッフとの距離が近づくことがあるのでしょうね。実際に鍵っ子ブログさんは昨年にあった「KSL Live World 2008　東京」に関係者席から入れたりしていますし、同人作家さんでも公式化した人たちの中には、この前の10周年イベントの時の麻枝さんのミニライブに入ったりとかしてたみたいですから（同人誌などで確認）。今なら、スタッフの誰が誰かってのはわかる人も多いでしょうが、馬場社長が誰かすら一般の人ならわからない場合もあるでしょうから。

■良くないこと
　これはもう「良いこと」が完全に裏返しになってしまうことでしょう。
　つまりは、公式な人たちに「見られている（可能性がある）」わけです。可能性の話なら僕らも見られているかもしれないわけですが。監視されている…とまではいかないでしょうけども、しかし。つまりは、見られているわけです。どうでしょう？　プレッシャーとか無いんでしょうかね？　良記事を書かなければならないプレッシャー。更新頻度を下げてはならないプレッシャー。情報を出来るだけ拾い上げなければならないプレッシャー。
　それともう一つ大きいのは「批判的な記事が書けない」ってことです。個人的には、いくらKeyが好きだからって、たまにはやり方に疑問を抱くこともあるわけですし、ましてや大元のVAのやり方にはもっと異議を唱えたくなるわけです。でも、公式な人たちに見られているのであれば？？　…自粛せざるを得ないのではないでしょうか？
　そうすると、結局は妄信的な信者として捉えられてしまうことにも繋がるんですよね…。だって、色々とことが起こっているのに、何も批判的なことを書かないわけですからね。そうなると、ニュースサイトなら普遍性が失われてしまうことにも繋がるわけで。
　
　せなかさんが公式化したってことで、せなか:オタロードBlogは相当気を遣うことになるでしょうし（VA関連のニュースを多く取り上げすぎても白けられるでしょうし、逆に少しでも他社を批判や誹謗するような記事なんかも書きにくくなるでしょうし（VA入社前の、CuffsのGardenに関する記事は結構精力的だった気が…もちろん、せなかさん自身がしたコメントってのはほとんど無いんですけども）、記事の幅は狭まるでしょうね。ざっと4月5月の記事を見ていても、「○○が値崩れしている」みたいな記事は一切ありませんでしたからね。特殊で仕方の無い極端な例ですが。

　ですから、負け惜しみでも何でもなく、公式な人たちに認められている・観られているってのは苦痛なことも多いと思うんです。SSやマンガだってそう。下手に原作をぶち壊したカオスな作品は書けませんからね。
　貴方ならどっちが良いですか？

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