アマガミの累計売り上げは7万本ちょっとの現実

 先週くらいの週刊ファミ通で、今年上半期のゲーム売り上げランキングが載ってましたね。注目だったアマガミですが…結局7万本を少し超えたくらいだったようです。…で、この数字についてはどう思われるでしょうか?
 当初、アマガミの初動売り上げの記事を書いたときにいろいろと書いてみたんですが、キミキスの通常版は結局6万7000本売れたみたいなんで、あまり変わらないという数字になっているようです。
 この数字の示す意味は何でしょう? というのも、4〜5月くらいの同人イベントでは相当数の同人誌が出ましたし、pixivでもそれなりのジャンルを築きましたし、決して「流行らなかった」わけでは無いと思うんです。ただ夏コミでは、申し込み時期がゲームの発売前だったこともあって、まとまって配置されていることはまずありませんけども。
 正直、少なくないですか? つまり、キミキスが築いた12万本以上の売り上げは、そのままユニークのユーザー数には結びついていないわけですし、むしろ減らしているとも言えなくないかと。もちろん、メディアミックスする前にキミキスの通常版の売り上げを超えているわけですから、十分ビジネスとしては成功しているんでしょうし、キミキスを楽しめたユーザーがそのままアマガミも買った上に新規ユーザーも加わったという見方もできるわけですが。ファミ通グループが大々的に宣伝した割には、売り上げ的に急拡大したわけではありませんし、むしろあまり新規のユーザーが増えていない印象すら受けます。
 もちろん、最近の新作ギャルゲーとしてはよく売れているほうですし、コンシューマのギャルゲーの退潮ムードからすれば健闘の部類なんですが、しかしながら売り上げ数としてはほぼ増えていないレベルなわけです。やはりジャンルとしての壁を打ち破るほどのパワーが、ゲーム単体ではなかったということの顕れでは無いでしょうか?
 やはりこの手のジャンルで急拡大するようなことはほとんど無くて、いくら同人ジャンルで流行っても売り上げに結びつかなかったり、ジャンルの拡大にはメディアミックスする前にはつながりませんからね。もちろんアマガミがいい感じで展開されていけばまた違ってきますし、メディアミックスによる拡大効果も高そうなんで、このままで終わるジャンルでは無いと思うのですが。
 物凄くネタにしやすいですし、キャラも濃いからこんなもんで終息してほしくないんですけどね。どうなるんだろうか…。やはりメディアミックス待ちなのかもしれませんけど、ヒロインたちの個性が濃くて、一本道の話にはしにくいようにも思うんですけどね。