けいおん!4巻は、もう一つの軽音部の終わりを描いた秀作だった

 早速、単行本「けいおん!」4巻を買ってきて読みました。これはこれで非常に良かったですね。あまりアニメに引きずられることもなく、漫画は漫画のペースでずっと描いていたように思えました。
 基本的に、ライブ回くらいまではアニメと原作はリンクしているようですが、それ以降はアニメが原作を追い越してしまったようで、かなり描き方が異なっています。
 雰囲気的には、アニメよりも原作はよりメンバー同士でイチャイチャしていますよね。唯が抱きつく回数もかなり多いですし、ロミオとジュリエットな律澪回でも、アニメでは抱き合わなかった二人が抱き合ってますし、紬の百合妄想やスキンシップ度合いもアニメよりは過剰ですしね。さわ子先生の残念さや、そこに和や純も巻き込んでいるあたり、アニメでイチャイチャ度が足りなかった……って思う人には終始ニヤニヤできる展開だったように思います。
 描き方に一貫性があったのは、間違いなく京アニ(アニメ版)だったかと思います。漫画(原作)はそれほど一貫性にはこだわりがなかったように見えました。ただ、欲望や望む展開に対してはストレートだったように思いました。律の彼氏疑惑の際に狼狽した澪の描き方や、憂×和なんてのもありましたし、アニメでは結局OPだけの絡みだった唯×純も描かれてましたしね。
 なにより、より「ゆいあず」な最終回だったのは原作のほうでしょう。詳しくは触れませんが、アニメでもこういう感じでやってくれてたらより泣けたかもしれません。最終回のその後を全く描かなかったアニメ版に比べると、原作では道筋やらシチュエーションを示してましたね。憂や純と上級生たちとの絡みも、アニメでは割と断絶した感じで描いてましたが、原作ではむしろ繋がりを多く描いていたように思います。憂×和なんてアニメではほとんど描いてませんでしたし……。
 個人的には非常に満足しました。満足なんてものじゃなく、かきふらい先生に「ありがとうございました!」しかありません。アニメとの相乗効果はもちろんありましたが、本当に楽しかったです。出来れば、女子大生編も読み切りや短期連載でいいから描いて欲しいですね!
 追記としては、最終話まで読んで、カバーを外した表表紙のかきふらい先生のあとがきを読んだ後に、裏表紙を読むと色々と台無しでしたがw

Web拍手送信
Twitter「つぶやく」ボタン

Twitterです
http://twitter.com/rikio0505