ココをAngel Beats!のゆりっぺが主人公的なアニメとして観る「ヨルムンガンド」

 今期アニメで、個人的にヨルムンガンドが面白くてしようがありません。ミリタリーものや戦争ものが特別好きなわけではないのですが、単純に人間ドラマというかこの武器商人たちのチームのメンバーが楽しいですね。戦闘シーンそのものはぬるいわけでもなく、独特の絵柄と雰囲気に飲まれてしまってます。
 その中でも個人的に目が離せないのが、この作品の主人公であるココです。「お嬢」と呼ばれ荒くれ者たちから慕われてますし、リーダーとしてギリギリの状況の中で的確な判断が出来ておりカリスマ性の高い女性として描かれてます。
 これってAngel Beats!のゆりっぺを凄く思い出させるんですよね。傍若無人ぶりとかむちゃくちゃな命令とか、それでいてメンバーから慕われている様子などかなり共通点はあるような気がしています。もちろん、ヨルムンガンドの方が大人なこともあってココやメンバーそれぞれが非常にクレバーですし、Angel Beats!は死んでも死なない設定もあってかおちゃらけ度が高いようには感じます。
 ヨルムンガンドのココと言えばこんなお茶目さがあるのが魅力的だと思うのです。

 「なんじゃこりゃ〜」ですね。オーバーリアクションが彼女の魅力だと思うのです。

 メンバーにだけわかるようにピースサイン

 誰が観てもわかるように両手を挙げてます。

 電話をしながら監視の兵士に悪態ついてます。

 そしてここ、暗くて見えにくいかもしれませんが、「社長」と呼ばれているオッサンに対してテーブルに脚を投げ出して横柄な態度を取ってます。そういえばAngel Beats!のゆりっぺもこんな感じで偉そうでしたよね。この辺の感じとかは凄くそっくりじゃないかと思いました。
 しかしこれならただのおちゃらけキャラでもありますが、もちろん瞬時に判断し最良の手段を選択してメンバーも自分も目的を遂行できるちょっとチートな魅力があるからこそココは魅力的だと思います。この辺はゆりっぺが不完全だった部分かもしれませんね。ただ、魅力的な女リーダーとしてはどちらも同じ類の魅力だと思ってます。

 そしてもう一つの魅力は、たまに発揮されるヒロイン力でしょうか。このシーンは問題解決した後にヨナが観たココの後ろ姿という意味なんでしょうけど、これまで紹介してきた部分とは打って変わって見た目にも眩しく映るさまが描かれています。
 今までのメンバーがおそらくそうだったように、ココに何故皆がついてきているのかとかは最初全くわからないんじゃないかと思いますしヨナもそうだったんでしょう。しかしながら、今回は武器を使わないまま局面を切り抜けた様を観て、他のメンバーにも映ったであろうココの真の魅力に取り付かれた瞬間だったように思いました。
 Angel Beats!も音無から観たゆりっぺは最初とんでもないヤツだったはずですよね。それがだんだんと頼れる存在になっていったように思いますが、ヨルムンガンドはそれを2話で描き切ってしまったあたりは面白いのではないかと思うわけです。死んだら終わりという意味では戦闘シーンもより緊迫感がありますし、殺伐とした世界観の中でのオアシス的な役目も果たしてくれていると思います。この辺も、これでもかと言わんばかりに脚線美で目の保養をさせてくれたゆりっぺに通じるものがありますよね。リーダーとヒロイン、そして萌え要素(ココって萌え要素ありますよね?w)を兼ね備えたキャラクターという意味で凄く魅力的だと思ってます。

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 もちろんこの作品の主題は、武器商人として戦地をかいくぐってきて様々な経験をしていったり色んな死地を観て行ったりするような作品でAngel Beats!とは全く違うわけですが、魅力的な女主人公に引っ張っていってもらう感覚は似ていると思いますので、そんな軽い感じで観ていきたいと思います。

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