智代アフター 考察2〜ボーカル曲など


 カスタマーレビューをチラ見してきましたが、肯定的な意見も多いですね。やはり、ポイントは「智代が好きかどうか?(思い入れがあるかどうか?)」だと思うんですけどねえ。
 最後の部分でも智代のことを、朋也と同じく「好き」だと思えたのなら、結構読後感は良いんじゃないかと思いますが。逆に、そうでない人の感想はかなり悪い方向へと触れてしまう可能性はあります。

  1. 歌の考察

 僕のHPの考察を見てもらえればわかるんですが、Keyのゲームでは、特に麻枝准作詞の歌については、その歌詞が、そのゲームで伝えたかったことを要約した形で載っているので、非常に参考になります。
 CLANNADなら「小さなてのひら」はもちろんのこと、イメージボーカルアルバム「ソララド」「ソララドアペンド」の歌詞はすべて要チェックです。「ソララド」に関して言えば、ほぼ全ての歌詞が、謎な「幻想世界」のことについて綴られています。

  • OP曲「Light colors」について

 まず、麻枝准作詞の曲は、ほとんどすべての歌の一人称が「僕」です。…が、もちろんこれらすべてが男性…なわけが無く、むしろほとんどが女性であることが多いです。
 そしてこの曲もそうです。まあ見ればわかりますわな。「僕=智代」でしょう。
 しかも、アフターのアフター部分…、恐らくは朋也がああいう状態になってから、手術を決意する前後か、あるいは手術の後くらいでは無いでしょうか? 智代が一段階乗り越えて、でも朋也との暮らしの先は長くないような状態…。
 そういう視点で見れば、なかなか痛いですが、1つ強くなれた智代の心の内を見られるのでは無いでしょうか?

 …ただ、OP曲が流れたあの序盤に、この歌が流れる演出には疑問です(^-^; CLANNAD本編の「メグメル」が流れる場面は意図されたものでしたが、これはどうなんでしょうね?

  • ED曲「Life is like a Melody」について

 この曲もやはり、「僕=智代」で良いと思います。
 この曲が、この「智代アフター」のテーマを表しているように感じています。

 ちょっと似ている歌がCLANNADでありますよね? そうです。「小さなてのひら」です。
「小さなてのひら」では、「小さな手でも離れても僕らはこの道ゆくんだ」とか「穏やかな風が吹くこの夏を 僕らだけの歌と名付け大切に仕舞った」ですが、
この歌は、「ひとりになっても歩くんだ 誰もいなくなってそれでも」「そしてくる日は 僕らも思い出を仕舞った」
…などとなってます。

 要は、どちらも一人立ちを意味するような歌詞になっているわけです。
 このゲームの場合は、朋也がいなくとも歩いていける、と言う歌詞になっているってことですね。
 ちなみに、「みんなで描いた青い空」ってのは、5人で過ごしたこの夏の楽しかったり苦悩したりした思い出ってことでしょう。良いフレーズで好きですね。

 あまり、一般の歌でも注目されない歌詞ですが、歌詞の意味を知って聴くのは、また格別の味わいがあるので、是非意味を汲み取って聴いてもらいたいですね。
 そう言う意味では、スケール感のあるLiaさんが、このゲームの歌を歌っていることは正解ですね。智代のイメージはLiaさんのほうが、riyaさんより近いと思うので。


 次回の考察では、過去のKeyシナリオやCLANNAD本編との比較における、この智代アフターの考察を書けたら良いなあ、と思ってますw リクエストなどもあれば(あるかっ)。