日本オタク文化検定で、リトバスがKey作品として認知度が低かった理由とは?

「「リトルバスターズ!」はKey作品として認識されていないらしい!?」(Key to Hearts)より。

 紹介されていたので見解を書きたいと思います。詳細はリンク元をどうぞ。
 そもそもこの「日本オタク文化検定」と言うのは、漫画やアニメなどの広範な基本的知識を問う内容になっています。
 それで考えられるのは、オタクの細分化、局地化が進んでいると言うことです。
 一昔前なら、ゲームオタクだったとしても、アニメや漫画などのサブカルチャー全般を広く守備範囲にしていたのが普通でした。ですから、「ときめきメモリアル」などのギャルゲーにハマりつつも、「エヴァンゲリオン」などのアニメも普通に見ていたり、漫画雑誌やゲーム雑誌なども複数購入していたりしたわけです。ですが今は「オタク」と一言で言ったとしても、「○○オタク」の○○の中には色々なオタクが含まれるし、よほど社会現象みたくなる作品でも無い限り、「知らない」あるいは「興味が無い」ということも多くなります。
 この検定結果で興味深いと言えば、「Q12.昨今のゲームソフトには、「CERO」という団体が設けた年齢制限のマークがつけられている。では、この中で「Z」のマークが意味している事は?」という設問で不正解が多いことです。そもそもCEROのレーティングが浸透していないという意味もあるでしょうけど、コンシューマ自体にあまり興味が無いのか、コンシューマにも年齢制限があること自体を知らないのか、とにかくそういう視点で捉えることが出来るわけです。

 この問題が取り上げられた時には、受験者に占める必ずしも鍵っ子、あるいはギャルゲーマーが少なかったものと思います。で、今はリトバスをKey作品じゃないと答える人の割合が減っているのですが、逆に今度はコミック系やライトノベルの問題の正答率は低くなっています(僕もわかりません)ので、ゲームには強く漫画にはそれほど興味の無い人が多く受験したってことを示していると考えられます。少年漫画も「ルフィ」までなら余裕でわかるものの、「青春学園」まではさっぱりという人が多いのも、既に週刊少年ジャンプという雑誌を読んでいない(ここ数年で読んだことが無いとか)オタクの割合が増加しているということに繋がるでしょうし。
 
 このエントリを取り上げた人は「リトルバスターズ!の、Keyの知名度が下がっている!?」ってことに驚いたのかもしれませんが、所詮リトルバスターズ!の売り上げなんて10万本前後。プレイした人も同数程度でしょう。何十万部と売れるコミックや、視聴率が3%程度の深夜アニメ(首都圏人口4000万人だとしたら120万人が見てることに)に比べると、ユーザー数自体は圧倒的に少ないわけです ですから、ギャルゲーのブランドが何処かなんてこと自体、知らないオタクも多くて不思議は無いでしょう。
 
 これは、とあるオタク検定を題材にしたネタでしたが、「広く深く」を実践しているオタクな人ってどのくらいいるんだろうか?って少し思ってしまいました。