京都四条界隈のオタク向け書店一覧

 とらのあながに進出してきたり、狭かったメロンブックスが拡大したりと最近の京都四条界隈はオタク向けショップが充実してきています。ただ、京都府民でもなければなかなか行くこともないでしょうから、ちょっと足しげく通う自分の目で観た各店の紹介や穴場みたいなものをお伝えできたら、と思って書いてみます。
 京都駅前のアバンティアニメイトが進出するらしいのですが、京都駅周辺にはアニメイト以外のめぼしいオタク向けショップは無く非常に不便だと思います。四条には地下鉄で烏丸まで行ってそこから歩きと遠いのですが、四条のほうが断然ショップは充実していますのでオススメしておきます。また、アニメイトゲーマーズとらのあなとはあるものの分散しすぎている梅田なんかよりは回りやすいんじゃないかとも思います。三宮や日本橋に比べると遠いんですけどね。

 昨年末にオープンしました。場所は、四条通の四条寺町の交差点を藤井大丸の方の寺町通(アーケードじゃない方)に入り、そこから南下して高島屋駐車場の手前にあります。昔はカメラのナニワか何かでしばらく空きスペースだったのですが、そこに入ったようです。
 5階建てで1〜4階が販売フロアで5階はイベントスペースになっているようです(入ったことはない)。1階が雑誌や新刊コミック・ラノベ、2階がCDやフィギュアに既刊コミック、3階が一般向け同人誌と商業の成年コミック、4階が成年向け同人誌とエロゲです。
 正直なところ、とらのあな独自の特典があるような単行本や雑誌目当て、ですね。あとはとらのあな専売の同人誌と。漫画の品揃えは中途半端ですし、同人誌もあったりなかったりと仕入れ基準がよくわからないものが多いです。CDは割と頑張っているかも。フロアが4つに分かれているというのは凄く買いにくいですね。せめて2フロアくらいじゃないと買い物に時間が掛かります。
 また、場所が微妙です。アニメイトメロンブックスなどがあるアーケード方向ではないので、人の流れが微妙に向いてないんですよね。なので土日とかに行ってもそれなりに空いてますし、例えば冬コミ本が売りだされてる元旦なんかでもレジ待ちはありませんから。穴場的と言えるのかもしれませんが……。商品のディスプレイ的にも、どうも見つけづらい気がします。この辺は開店当初から比べると改善してきてますが。
 ただ、梅田店と比較すれば断然取り扱いアイテム数は多いですし、レジ待ちが少ないことは買い物がしやすいことにも繋がります。また方向は違うとは言え、アニメイトゲーマーズとはさほど離れていない立地も悪くはありません。

http://www.toranoana.jp/shop/kyoto/index.html

 アニメイト四条通から新京極通に入り北上して蛸薬師通の手前のビルの2階です。まあずっとここにあると思うのでお馴染みですかね。以前は丼もの屋だったところをAVアイテムの別フロアとして使っていたんですが、奥にあったメロンブックスが移転したことから、そのメロンだったフロアをアニメイトが吸収して、奥に広がりました。なので今ではAVフロアは統合されて、丼の店だったところは閉鎖されています。
 京都では長らくオタクや腐女子に愛されてきた店ですし、客も多くそれだけにレジ待ちも常時結構あります。それに、人気タイトルは結構な勢いで無くなってしまうので、ほしい漫画とかが手に入らないってことがかなりあります。ただCD類はそれなりに充実しており(とらよりは品揃えがいいかも)、もちろん女性向けのタイトルも充実していますし、何よりワンフロアになったのでより使いやすくなったかと思います。
 京阪や阪急の駅からは少し離れてはいますが、通り沿いで非常にわかりやすい場所にありますし、入り口は階段なので狭い感じですがやはりアニメイトって感じです。店内がやや手狭な気がするので、個人的には「アニメイトオリジナル特典」狙いくらいしか使いません。客層的に女性が多いことから、女性に何が人気なのかというのを観るのに使ったりしてますw

http://www.animate.co.jp/shop/shop_west/kyoto/

 かつては河原町通ナムコタワーの上にあったのですが、移転して今は四条寺町のアーケードの中のビルの4,5階にあります。エレベーターでしか行けず非常に面倒です。
 4階がCD/DVDやゲームで5階が雑誌や漫画、あとはカードゲームスペースになってます。カードゲームスペースのせいで非常に狭くなってる感じがします。
 ワンフロアごとがさほど広いわけではないので、品揃えは旧メロンほどには悪くないものの物足りなさは感じます。CD類は比較的強い印象ですが、さほど買いやすいイメージもありませんので雑誌の特典目当てみたいなところがあります。
 やはりエレベーターでしか上がれないというのはマイナスでしょう。それだけで「ゲーマーズはいいかな…」となってしまいますので。ただ、通りに面していてエレベーターオンリーながらもでじこがでかでかと通りに出ているので発見はしやすいかと思います。

http://cgi.broccoli.co.jp/gamers/kyoto/main.html

 日本最小のメロンとして有名だった京都店ですが、この2月に移転しまして、フロアが格段に広くなりました。3倍らしいのですが、3倍という程度の実感ではないくらいに広くなりました。
 ディスプレイも日本橋などの他の広いメロンに近い感じになりましたし、割と欲しいものが探しやすい気がしました。何より同人誌の品揃えが良くなりましたね。東方以外の全年齢向け同人誌は新しいものが目につきやすいところに置いていたように感じました。エロ同人誌もそれなりには置いてますし、そもそもメロンでは弱いCD類を除けば全体的にはいいバランスの品揃えだと思います。
 欠点は……やはり場所でしょうか。四条というよりは三条に近い寺町通沿いにありますが、注意して見とかないと通り過ぎるくらいにメロンというオーラがありません。入るための階段も渋い木の階段なのですが、決して狭かったり歩きにくかったりというわけじゃないんですが、あまりにメロンの緑なイメージからは離れていて……。また、肝心なものが手に入らないというメロンならではの日本橋でもある欠点はあると思います。それは店長の今後の方針次第なのかもしれませんが。
 まあでも、一番モノを買ってるのは間違いなくメロンですね。ワンフロアで全て済みますし。

http://www.melonbooks.co.jp/contents/shopinfo/main.html#kyoto

 寺町通蛸薬師通と交差するあたりに漫画館としてあります。通りに面していて1階も漫画フロアなので、見つけやすいし買いやすいと思います。
 店舗特典が付かない分はマイナスなんですが、とにかくかなり品揃えが良くて穴場だと思います。とらやアニメイトでは余裕で売り切れなのにここだけ残っているとかはよくあることです。漫画が中心ですが、設定資料集や攻略本などの大型本も豊富で、他の追随を許さないと思います。
 2階は女性向け書籍とフィギュア、CDなどが置いてますが、このCDの品揃えがまたまた穴場です。京都中探して無かったCDでもここなら残ってたりします(今まで3回くらい救われた)。ポイントカードもありますし、店内の落ち着いた雰囲気も悪くありません。オススメです。

http://www.blg.co.jp/kikuya/shops/kyoto/index.html

 四条通の、阪急烏丸(地下鉄は四条)と阪急河原町の間くらいにあります。3階+地下には模型屋があります。3階がオタク向けのマンガを置いてあるフロアですね。
 特にこれといって店が広いわけでも、かといって狭いわけでもないという普通の店です。というか、南北に点在する他の店舗と比較すると足が向きにくいんですよね。別に店舗特典があるわけじゃないですし。なので、地下鉄利用者が帰りについでに寄る、くらいの使い方しか出来なさそうな気がします。店内は落ち着いていてイイんですけどね。

http://www.bunkyodo.co.jp/store/store2.htm#kyoto

 メロンブックスに近い、寺町通から新京極とは逆に抜ける道に見えるセブンイレブンの2階にあります。通りからだとやや見つけにくいのでセブンイレブンを目印にするといいかもしれません。やたらプレハブ感のある階段を上ります。
 中古専門なので詳しい品揃えの良し悪しについてはよくわからないのですが、フロアの広さと取り扱いアイテム数そのものは日本橋らしんばんとあまり変わらない印象でした。京都の四条界隈では最大の古本・グッズ取り扱い店なのは間違いないですし、日本橋秋葉原と連動した価格設定になっているので、ある意味では安心して売買ができそうです。日本橋に比べると広々した印象もありますし(客が少ないだけかもしれませんが)いい感じです。ただ、京都のオタクたちが日本橋終結するオタクたちのように様々なものを売ったり買ったりする流れが出来るかどうかは気になります。それが定着できるかどうかに掛かっているでしょうね。

http://www.lashinbang.com/015/

 四条寺町からいくぶん五条方面に入ったところにあります。とらのあなより更に南です。確か4階建てくらいですが、ワンフロアがとらのあなよりも広いです。1階は雑誌や一般の漫画、2階が成年コミックや設定資料集にエロゲ、あとはグラビア系のアイテム。3階から上は実写AVやジョークグッズとなってます。実質用があるのは2階まででしょうかw
 その2階の成年コミックコーナーですが、個人的には京都四条界隈でもなかなかの品揃えではないかと思っています。スペースが広いのはもちろんですが、マイナーそうな作家や出版社のものでも分け隔てなく仕入れているイメージがあります。エロゲも、他のショップが弱い分それなりに取り揃えている感じですね。設定資料集やムック関連の書籍なんかもそこそこ置いてますし、結構盲点になりがちな店だと思います。

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 とまあ、最近あまり行ってない信長書店は変わってるかもしれませんが、他の店はつい最近入った店ばかりなのでこのような現状です。とらのあならしんばんがどう流れを変えるかが気になってますが、入ってみた感触では拡張したメロンに軍配が上がるようですし、アニメイトゲーマーズも相変わらず強いようで、とらのあなは苦戦しているようなイメージです。
 それぞれ長所はあるので、どこも潰れないで欲しいなあと思う反面、京都のオタク人口が急増したわけでもないのに店舗面積は拡大しているわけですし、客の取り合いにはなるだろうなあ、と思っているので、もう少し四条界隈のオタク系ショップを使ってほしいなあと思うのです。

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