何故、ガールズ&パンツァーにはプリキュア声優が多いのかについての考察とか推論

 絶賛放送休止中というかまだ最終回が放送されていないガールズ&パンツァーことガルパンですが、放送中からずっと思っていたことでもあるのですが、やたらとプリキュア関連の声優さんが多いなということです。
 現役(スマイルプリキュア)の福圓美里さんに金元寿子さんは放送時期が被ってもいましたし何故か現役プリキュア同士で敵味方という配役でもありました。その他にも、シャイニールミナス役(正式にはプリキュアじゃないようですが)の田中理恵さん、キュアレモネード役の伊瀬茉莉也さん(サンダース大付属でチラッと出ていただけですが)、ミルキーローズ役(これも正式にはプリキュアではないですが)の仙台エリさん、キュアベリー役の喜多村英梨さん……と、まあこれだけでも相当数の変身ヒロインがいるわけですが、それに加えて2月から始まる「ドキドキプリキュア」へ、主人公の西住みほを演じてた渕上舞さんと、ラスボスになる黒森峰女学院の逸見エリカ役の生天目仁美さんの起用が決まってしまいました。生天目さんに至っては主人公なのですよ。ラスト2話では新旧プリキュア主人公対決ともなりますし、また放送中に現役プリキュア同士の対決をしてしまうことにもなりました。ガルパンからドキドキプリキュアの繋がりはさすがに無いはずですが、正式なプリキュアだけでも6人、その他変身ヒロインも含めると8人ものプリキュア声優が集まることになってしまいました。いくらキャラが多いとは言ってもあまりにも集まりすぎではないでしょうか? これは何か関連性があるに違いないと思いましたので思いつくままに色々と書いて行こうと思います。

  • 「戦う女の子」がテーマだから意図的に起用した

 プリキュアもですがガルパンも、女の子が戦うアニメです。変身するしないはありますが、そこの共通点みたいなところはあったのではないかと思ってます。まあガルパンには悪はいないと思いますし女の子同士で戦うわけではありますから戦いの意味は同じではないんですけどね。
 プリキュアで変身してることが、ガルパンでは戦車に乗り込むことで表現しているのかもしれませんね。プリキュアの変身は可愛いですが、戦車は別に可愛くない(むしろごつい)んですけどね。

  • 明らかなファンタジーな世界観にいるキャラという共通点

 これは個人的な考えなんですが、アニメでは明らかにファンタジーであることを見せる作品とそうでない作品があります。プリキュアはもちろんファンタジー系の代表的なアニメだと思ってます。もちろん現実の子どもたちが共感できるようなエピソードもありますが、世界観とかキャラは極めて二次元的です。これはガルパンにも言えることなんですよね。空母島もそうですし、そもそも「戦車道」というものが当然のように存在してる世界なので現実世界とは違うファンタジーとも言えるような世界観ですし、そこで授業の替わりとはいえ女の子が戦車に載って戦うというのはファンタジーそのものでしょう。その辺の世界観からプリキュア声優を意図的に起用した可能性は考えられると思っています。
 また、そうしたフィクション的な世界観の中にいて違和感のない声質だったり演技が出来るアニメ声の声優さんが両者に好まれる傾向があるのではないかと思っています。特にガルパンは戦車道のような架空のものがメインであり、普段は叫ぶことのない戦車用語やら、歴女チームや他校のチームらのなりきりぶりだとかは現実的な世界観の作品でなら中二病扱いですが、あの世界観でなら恥じらうことなくなりきれるわけです。これはプリキュアの世界でも同じようなものですよね。

 あまりにも関係性があることで、どちらかがどちらかを意識してるとか両方がお互いを意識してるという線もあるのかもしれません。
 例えば、喜多村英梨さんはケメコデラックス!水島努監督作品の男主人公を演じてその翌年からフレッシュプリキュアに出演するというタイミングでした。ガルパンからドキプリの渕上舞さんと全く同じタイミングですし、当時は若手声優としてキタエリがもの凄くたくさん出演してたタイミングでもありましたから偶然だと思います。
 ただし、イカ娘からキュアピースまで1年ちょっとだった金元寿子さんは恐らくイカ娘からの繋がりだと思いますし(星を追う子どもかもしれませんが)、福圓美里さんもキュアハッピーとしてデビューする半年くらい前にはBLOOD-Cで微妙に萌えない双子役をしたりするなど、ちょうど良いタイミングでの水島努作品での起用があって関連性を疑いたくなることがありました。
 逆のパターンとして、前年にハートキャッチプリキュア!プリキュアデビューした水樹奈々が翌年にBLOOD-Cで主演していた、なんてこともありました。また伊瀬茉莉也さんはガルパンでもの凄くセリフの少ないちょい役だったんですが、それにも関わらず敢えて起用したあたりが興味深いですね。単なる偶然かもしれませんが、もしかするとどこかで意識してるというか、参考にしてる可能性はあるんじゃないかとは思っています。

 これはもう、上の理由が当てはまらないのだとしたら……という最後の理由になるのですが、単純に好む声優さんや声質・演技が似通ってるだけという考えも出来ます。
 水島努作品は基本的にハッタリの世界観だったり大きな嘘が存在する作品世界であることが多く、リアリティのある描写があったとしても非常にフィクションが効いていますので二次元色の強い作品になっているような気がします。一方でプリキュアシリーズも「変身ヒロイン」であるとか必殺技であるとかマスコットキャラだとか、完全にファンタジーな世界観であると言えると思います。凄く二次元ですよね。先程も書きましたが、世界観に合わせた起用が結果として似たような演技ができる声優さんを選ぶことに繋がってるだけ、とも言えそうですね。

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 さて、次週からはドキドキプリキュアが始まるわけですが、ガルパンにも出演している生天目仁美さんに渕上舞さんはもちろん楽しみなんですが、どちらかと言えば二次元的な感じよりは三次元的な声質というか演技をする寿美菜子さんがプリキュアに起用されたことが楽しみだったり不安だったりもしています。
 あとは、放送時期がズレてまたもやガルパンでは現役プリキュアを対決させてしまうわけですが、渕上舞さん演じるみほはともかく、生天目さん演じるエリカはかなりみほを敵視しているようなキャラになっていたので、プリキュアでは仲間として協力し戦っている裏でまた何かやらかしはしないかと期待しています。
※参考記事
プリキュア率」(藤四郎のひつまぶし

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