シンフォニック=レイン プレイ日記14〜フォーニシナリオ クリア!!
- 音楽
ついに、最後のフォーニシナリオをクリアしてしまいました。ちょっと終わるのが勿体無いですね。今は「ピアノとチェロのための二重奏」を聴いています。
このゲームのサウンドはなかなか良いのですが、特に曲のアレンジが凄く上手いな、と感じています。BGMとして流れる曲は、ほとんどがボーカル曲や日常曲のアレンジで、曲自体の数はもの凄く少ないんですが、全くゲーム中にはそれを感じさせません。それに、ボーカル曲のアレンジが良いですね。曲調も好きですし、一部の曲は、ボーカル自体も詞も好きだったりしますが。それでも、演奏(ゲーム)に適するように、パーカッションだったり主旋律だったり、あるいはベースだったりをプレイヤーに楽しく弾かせる工夫が見事ですね。曲自体にも思い入れがありますから、余計にゲームに入れますね。シナリオの完成度もかなり高いですが、音楽へのこだわりも半端じゃないと思いました。
ちなみにこのCD「ピアノとチェロのための二重奏」ですが、やはりよく出来ていると思います。5曲ってのが寂しいですが。
以下はネタバレです。
- フォーニシナリオ
さてフォーニシナリオですが、予想通りでしたねw 結末をどうするのかな?と思いましたが、ベタですがあれで良かったと思います。このシナリオを最後にプレイさせるようにしたのは正解だとも。その理由ですか? それはもちろん、最後凄くあったかくなりましたからw ともすれば、胸を締め付けられるような、苦しいような思いをしながら見ないといけないシナリオが多かったので、そのシナリオには、そう言う辛い展開が少なかったので安心して見ていられました。
しかし、フォーニ=アル説は、実は最初は考えていました。…が、アル(トルタ)がナターレや正月に来ていることで、そうじゃないのかも?と考えていた時期もありました。が、トルタシナリオでその真実が明らかになって、フォーニはアルなんだろう、って再度思うようになりました。
個人的には、フォーニはフォーニのままの結末があっても良かったんじゃないかって思うわけですが(^-^; アリエッタには戻らず、フォーニのまま生き続けるって言う。…ただの僕の願望でしかありませんがw
別にアルが嫌いなわけではありません。ただ昨日も書いたように、フォーニがモロに僕のツボなだけなんで(^-^;
しかし、トルタをクリアしたときにも思いましたが、フォーニも、再度他のシナリオをプレイすると、別れるときとかはヤバそうですね…。汚い字で一生懸命に「さようなら」とか書いたところとかは…(T-T) 是非、繰り返しプレイを楽しみたいです。
- 各キャラクターについて
すべてクリアして、各キャラの思惑やら、最後の結末やらがようやく見えてきましたね。このゲームの良い所は、特にアル(フォーニ)とトルタが、あるいはアーシノやコーデル先生が、他のシナリオにもしっかり関わって、それぞれの反応をしているところですね。
・トルタ(トルティニタ)
愛すべきヒロインw これほど、嘘で塗り固められたヒロインが、かつてギャルゲーで存在しただろうか?って言う感じですね。そこには、従来のツンデレには無かった「計算高さ」もあり、逆にそれでもなお好かれたい、と思ってしまうツンデレ特有の要素も備えていて、破壊力の高いキャラだと思います。
良い所はたくさんありますけど、クリスを大切に思うあまり、自らがクリスとの距離を広げ、さらに嘘を重ねることによって追い込まれていく様は非常に良く描かれていましたし、グッドエンド以外のシナリオでの彼女の姿は、思いが成就しなかったことも役割が終わったこともあって、やるせないですね。
特にフォーニの時には、クリスが自分から記憶が戻ったことを告白するわけですが、アルからの手紙が不要になったことは、イコールで、トルタとクリスを結んでいた唯一のラインが切れることにもなるわけで…。トルタ自身とクリス、だけでなく、アルとしてのトルタとクリス、と言うラインも無くなることは、トルタにとっては非常に喪失感の大きい場面だったでしょうね…。それに、卒業演奏でクリスとフォーニの演奏も聴いて、恐らくクリスが誰とずっと居たか、ってのもわかったでしょうから、ちょっと想像を絶する思いをしているんでしょうね…。まあ、そんな想像をさせてしまうあたりが良いんでしょうがw
彼女は、ベストは「自分の名前を呼んで欲しい」ことでしょうが、どんな形であれ、クリスの側に居続けたい、と思っているんでしょう。ですから、アルがクリスを連れて帰るエンディングも、不本意ではありながら、自分を捨ててまで一緒にいたい、と思った結末でしょう。凄く悲しい結末ですが。
・アル(アリエッタ)
フォーニと重なったアルはそりゃあ可愛いでしょうねw
しかしながら、フォーニだった時のアルは、ただひたすらにクリスのことを第一に考えて、パートナーが出来たりしても、咎めるようなことはしませんでしたよね。このキャラも、非常に自己犠牲型のキャラでしょう。だからこそ、別れを示唆したり、後半寂しげにしていたりするのは、ちょっと2周目をプレイするのに勇気が要りそうです…。
そういや、フォーニと居るときは、雨が弱いときがほとんどなんですよね。でも、フォーニ(アル)は、なぜクリスに雨が見え、聴こえるのははっきりとはわからないんですよね。
まあ個人的には、エンディング後にもたまにフォーニになって現われてくれたらベストです(アホ)。早速壁紙は、愛蔵版のジャケットに差し替えたくらいですからw
・リセ(リセルシア)
今となっては記憶が薄いですが…(^-^;
色々とクリスには嘘をついていますが、彼女の立場の脆弱さを考えると致し方なかったかもしれません。結局、最後までグラーヴェとクリスの間に板ばさみになって、悲劇的なことになってしまうんですが、それでも最後のCGを見ている限りでは、彼女は幸せだったんでしょうね。
ちなみに、彼女はクリスのフォルテールの音を、自然に幸せなほうへと導いているんですよねえ。やるなあ(何が)。
あと、このシナリオでは、唯一、クリスからアル(トルタ)へ別れの手紙を書いているんですよね。どんな顔をして、この手紙を読んだんでしょう?
・ファル(ファルシータ)
ファルとアルの読み方が酷似しているのに、何か意味はあるんでしょうかね?
ともかく、一番ウラが多いキャラで、卒業演奏後が非常に謎なキャラです。
ボーカル曲の詞から考えると、彼女は、クリスとの恋を捨てているようです。恐らく、心から愛されることを捨てているんだと思います。それは何故か?
それは、クリスのフォルテールの音に、悲しみの感情が絶対に必要だと考えているからだと思います。それは自分の歌声にも言えることなんですが。
例えば、卒業演奏前に自分の素性や、アーシノの醜いところを見せ、卒業演奏本番で良い音を引き出させ、卒業演奏後にはアリエッタをクリスに見せに行き、恐らくアリエッタの死を見せて拭えない罪悪感をクリスに植え付け、生涯良い音を出させるように仕向けた…のだと思ってます。
そこでファルには何が良いのか?と言えば、クリスが好きなことには変わらないので、好きな人をそういう状況へ追い込んでしまっていることへの罪悪感とか、好きな人への酷い仕打ちに対して、自らが葛藤している状況が、良い声を生んでいる…ってことでしょうか。
いずれにせよ、愛し合っているのかもしれませんが、お互いが心から好きになれない状況で、パートナーとして生きていく、と言うエンディングなのかもしれません。
ファルが、歌で生きていく道を捨てる、ってエンディングもあって良かったようには思いますが、そうは出来ない背景があることが、彼女のアイデンティティを守っている気がしてなりません。
簡単ですが、キャラの回顧を終わります。
おまけに収録されている小説の内容にもよるんですが、実はSSを独自で書き始めています。内容がそれらと被らないようだったら、いずれ公開する日があるかもしれません。まあ需要は少ないでしょうから、自己満足の世界ではありますけどね。
最後に、このゲームを勧めてくださった永空さんに感謝しますw それと、未プレイの人たちにこのゲームをオススメします。これだけのゲームがあることを知ってもらいたいですから。