リトルバスターズ!考察〜夢と現実

 タイトルからはネタバレにならないようにと気を遣ってます。
 今回は、本当にあの瞬間、そのキャラはどうだったのか?と言うことについてです。


 具体的に書くと「現実の修学旅行の事故が起きたとき、そのキャラはどういう状態だったか?」と言うことです。これは前にも書いたかもしれませんが…。でも、ちょっと思いついたので書いておきます。
 

  • 直枝理樹

 大怪我はしなかったが、眠り病になってしまう。

 ほとんど怪我は無かったが、脅えて何も出来なくなる。
 そういえば、鈴の心の傷って何なんでしょう? 理樹と同じようなことが過去にあったんでしょうか? その辺については、全くと言っていいほど描かれていなかったような…。ちなみに、恭介では完全に立ち直らせることは出来なかったみたいですが、理樹ではそれが出来るんですよねえw

 ここまでは、乗っていたことが確実なキャラです。恭介や真人、謙吾もそうですが。では、ヒロインたちはどうなんでしょう?
 

 理樹や鈴とは友達だった可能性は高いです。事故の際に、例のフラッシュバックが起こっているのかもしれませんが、それほど現実と夢の世界で変わった点は無いのでは? …もちろん、鈴の前に現れて鈴に言葉をかけられたのは、兄の死を認識して乗り越えられたからに他なりませんが。

 夢の世界と知りながら、またその世界が壊れてきていることを知りながらも、理樹との恋愛に溺れようとしたなかなか凄いキャラw 現実では、色んな感情を認識できていないと言うことから、リトルバスターズにいる楽しさも知らない可能性が高いですし、来ヶ谷シナリオのエピローグ(現実世界だと思われる)を見る限りは、どうやら事故の影響も無く無事だったみたいなので、修学旅行自体に参加していなかった可能性もありそうです。

 葉留佳シナリオで、放心状態で荷物を捨てる姿があり「何度も何度も…やりきれないわね」という佳奈多の言葉があるように、テヴアへと帰国している可能性が高いです。帰っていれば、間違いなくもうこの世にはいないでしょう。逆に帰らず後悔だけが残っているかもしれませんし、その場合はあの快活なクドではなく、沈んだり不安定な、壊れたクドとして参加していることになるでしょう。どちらにせよ、修学旅行の時点でのクドは、マトモな状態ではなかったことは明白です。

 葉留佳シナリオで、佳奈多が理樹を排除しようとしたのは、理樹が近づくことで葉留佳が壊れるということを示しているんだと思います。ということは、やはり現実世界の葉留佳も、リトルバスターズに参加して拠り所を見つけ、そして葉留佳シナリオのバッドエンドに近い道を歩んだのかもしれません。暴発せずに現状維持のまま過ごせていたのなら、修学旅行のバスで同乗していた可能性はあるんですが、でも葉留佳自身が修学旅行を「楽しみだったんだよ」と、過去形で話すあたりが、修学旅行を一緒に行けていないということを示していると思います。

 唯一、確実に修学旅行に参加出来ていないキャラです。だって、途中で美鳥に入れ替わっているんでしょ? 石ころみたいな存在なので、誰も気付かないままで。ただその場合、事故に遭うのは美魚ではなくて美鳥になってしまうんですが…。もしそこまで踏まえて、美鳥のキャラや言葉を描いているのなら、ちょっと美鳥には惚れてしまいそうですw 再プレイしないとわかりませんねえ。
 でも、確実に美魚は美鳥と入れ替わる決心をしていますし、逆に美魚自身は、その後に起こる事故のことは知らないわけです。ってことは、美鳥が「それが…みんなが幸せになれる方法なんだから」「…美魚にとっても」って言ったことが、もっと深い意味で聴こえてきますよね。美鳥はもしかすると、この後に起きる事故のことを知っていて、美魚を選べば美魚にその悲劇が舞い降りることを言っていたのかなあ、とか。
 やはり、凄く奥深いキャラ・シナリオなのかもしれません…。もっかいやってみようっと。


 ってことで、現実の修学旅行時点って、不幸なキャラばかりですね…。それが波紋とどう繋がるのかは全然わかりません。誰かわかった方は教えてください…。