リトルバスターズ!考察〜エンディング曲から読み取る虚構世界と現実世界の境界とは?

 リトバスの最大の謎と言えば、虚構世界と現実世界との境界(区別)だと思います。各所で色々と考察されていますが、僕個人としての意見を書いてみたいと思います。
 あ、EXではまだはるかな姉妹しかクリアして無い(佐々美と沙耶はクリアしてません)ので中途半端ですが(汗。
 (以下はネタバレですので、無印+EX佳奈多シナリオプレイ済みの方だけどうぞ)
 
 
 ゲーム中のほとんどは虚構世界であることは間違いありません。ですが、虚構世界が始まる前には現実世界があって、修学旅行⇒バス事故へとつながり、そして虚構世界が始まる=ゲームの世界が開始されるわけで。

 つまり、そもそもの始まりでもあり、終わりでもあるのが「修学旅行(の事故)」です。
 何が「始まり」なのかと言えば、このリトバスのメイン世界である「虚構世界が始まった」ところですし、「終わり」といえば、結局、「虚構世界が終わる日=修学旅行の日」と言うことですからね。その期間の世界を繰り返しているのが、基本的にはリトバスの世界なのでしょう。
 しかし、そこからはみ出る世界では無いか?と疑いたくなるキャラもいたりします。それが、バスから漏れ出る油を止めようとした恭介であり、夏服の唯湖、そして佳奈多シナリオのエピローグのあたりでは無いかと思うのです。
 恭介はわかりますよね? 恭介が自分で虚構世界を作り、恐らくは軽傷だった鈴と理樹を生かすために手を打ったと考えて良いでしょう。ここは問題ないはず。
 夏服の唯湖についてはどうでしょう? 来ヶ谷シナリオでは、ノーマルエンドの時には「Song for friends」が流れます。これってかなり特殊なんですよね。と言うのも、この曲が流れるタイミングって、あとはRefrainの時の1回だけですから。しかもこの曲の歌詞を見ると、恭介?が残していった友(理樹とか)へ送ったような内容になっています。この共通点がどういう意味なのかは推察するしか無いわけですけど、他のヒロインの立ち位置とは違ったところに、唯湖もいるのかな?と言う風には捉えられると思います。
 他のヒロインに関しては、「Alicemagic」だったり「雨のち晴れ」だったりするのですが、この2曲の歌詞を見てみると、完全に虚構世界での出来事だったことを示唆するような内容になっていて、夢の世界での出来事だった、という感じになっているのがわかると思います。
 つまり、少なくとも「Alicemagic」「雨のち晴れ」が流れたヒロインたちの、エンディング直前のシーンと言うのは、虚構世界での出来事か、あるいは空想・夢・願望のものだという示唆では無いのかと思うのです。
 つまるところ、来ヶ谷第二エンド(理樹に告白するシーンつきの)は唯湖の願望(そうなったら良いなという希望のゆめ)でしょうし、EX佳奈多エンドの結末も、三人の願望や希望的な未来の姿、と言うことになるのかと思います。
 じゃあ現実は何処に?となると思いますが…。Refrain後?の理樹と鈴でバスから救出するシーン〜エンディングにかけてのあたりは、まあ確実に現実世界のことだと思います。あとは恭介がバスから油の流出を食い止めているあたりとか。はっきりと言えるのはこのくらいでしょうか。
 唯湖の夏服のシーンは…ちょっとわからないんですよね。夢から醒めたような描かれ方はされていたので、あのシーンだけは現実世界だという風には考えているんですが、そうすると唯湖は修学旅行には参加していなかったことになるわけで。Refrain後のエピローグでも、唯湖が怪我をしていたという風には書かれていなかったので、その考えも間違いとは言い切れないと思ってます。
 
 すべての考察は、EXのシナリオをすべてクリアしなければわからないわけですけども、とりあえずこういう考え方もあるよね?ってことを記しておきます。