伊吹風子は何故「ヒトデ」なのか?〜CLANNAD考察

 DVD3巻記念という事で。既に語りつくされたことかもしれませんけども。
 風子が何故「ヒトデ」か? ヒトデ好きな理由は何だろう?ということです。
 そこでまず、ヒトデに2つの意味があることを書いておきます。
 それは、「ヒトデ=星」「ヒトデ=海」という二つの意味です。

 まずは「ヒトデ=星」からですが、星=光の玉という繋がりです。何か突飛な感じもしますが、風子は木彫りのヒトデを自分の手で作り、それを生徒たちに渡し、姉である公子さんの結婚式に参加するように言います。で、最終的にはその木彫りのヒトデを持った生徒たちが、公子さんの結婚式に集い祝福するわけですが。そして「光の玉」は、幸せを願う人の気持ち、という意味でもあります。つまり、学校中(+関係者)の人たちの幸せを願う気持ちをあの場面で集めたわけですが、それってトゥルーエンドの時と似ているんですよね。朋也は、街灯を設置するということで人工的に光の玉を増やしたわけですが、風子はそれを木彫りのヒトデでやった、と言うことです。風子シナリオでは最後に風子が復活しますが、あれはトゥルーエンドの時に渚が生き残った時と同じような奇跡なんだと思います。
 
 そして「ヒトデ=海」ですが、海=渚と汐という図式です。これは簡単ですね。風子は海が好きで、ついでに言えばヒトデやうみうしなんかも好きです。が、人間で言えば、渚に相当懐き、汐にはかなり執着します。異常ともいえるのですが、ヒトデと同列に並べるものだからなのかもしれません。渚や汐を好きなのは、まあ中に幻想世界の少女がいたからってことでもありますけどね。
 また、ヒトデを「ヒトデ」と認識したキャラとそうでないものとして認識したキャラの違いも面白いですよね。古河家の人たちは自然を、この町を愛していたり、杏もボタンを拾った広場に愛着を持っていたりするわけですが、朋也や春原にはそうした気持ちが無い=だからヒトデをヒトデと認識しなかったのかなあ、とか。