リトバス西園美魚は何オタなのか?

 遅ればせながら、湯有壱(なにかよんでる)さんの「となりのにしぞのさん」を読んでいて(面白かったです)、あとがきについてふと考えたのがエントリのタイトルだったりします。
 あとがきに「西園さんはオタクじゃなくただの腐女子…」と書いてあって思ったのですが、そもそも美魚って何オタなんだろう?と思ったのです。と言うのも、腐女子なだけで出身ジャンルが無いのであれば、「恭×理」だと「鬼畜眼鏡の宮沢さん」などのネタが出てくるものなのかなあ、となるわけです。僕自身、腐女子な人の思考や嗜好を知ってるわけじゃないので何とも言いがたいのですが、何かしら好きなジャンルがあるんじゃないかと考えるのが普通かなあ、と思ってちょっと消去法的に考えてみることにしました。
 
■アニメ・ゲーム・マンガオタクでは無い
 まずはここを除外!ですね。えぇーって感じですが、これらのジャンルが一番あり得なさそうです。
 と言うのも、ゲームの設定では、例えば『テレビが食堂か寮のロビーにしかない』、という設定がありました。寮の自室にはテレビはもちろんありませんし、美魚が食堂やロビーにずっといるという設定もテレビを見ているという設定もありません。と言うことで、アニメオタである可能性はほぼ除外できると思います。
 ゲームですが、これもまず無いでしょうね。その理由としては、美魚の相当なレベルの機械オンチな設定があります。確か携帯電話すら満足に触れなかったですよね? そのことから、例えば実はパソコンを持ってるとかBLゲーが好きだとかそういう可能性は無くなりますし、そもそもそこまで不器用なら家庭用ゲーム機もまず無いでしょう。そもそもテレビがありませんから当然なんですが。
 マンガですが、これも可能性としてかなり低そうです。美魚と書店に行くイベントがありますが、そこのCGで美魚が抱えている本はほぼ小説しか無さそうですし、マンガを読んでいるという描写もありません。同人ではその設定を忘れられてますが、詩集を大切に持ってますし、推理小説から小難しい本まで幅広く読む、とはありながらマンガはありませんでしたから、恐らく読む習慣は無い、と言うことでしょう。
 このことから、アニメ・ゲーム・マンガオタクでは無いことは間違い無さそうです。

 それでは、何のオタクなんでしょう? この界隈にいると、それらのオタクになる過程とかそうなってしまったこととかは理解できるんですが、それ以外のジャンルのオタクとなると未知の世界なのかもしれません。まあこれは、狭い世界しか見てない僕だけなのかもしれませんが…。そういうわけで、可能性を探ってみたいと思います。

■創作系ジャンルの同人オタク
 コミティアには、大阪であった一度しかいったことが無いので創作系ジャンルはわからないのですが、このジャンルが一番無難そうです。二次創作ではありませんし、参加者それぞれが、自分の個性を何のフィルターも通さずに出す、受ける世界ですからね。中にはBLもありますし、アニメやマンガで無ければこの世界…と僕みたいなゲーオタからすれば思いつくのですが。ただ、どうして創作系同人にハマったのかとかが説明不可能ですからね。最初から創作と言うか二次をやりたくないから、という人もいるでしょうけども、自分の書きたいものを究極に突き詰めていくと辿り着く先は創作だった、と言う話も聞きますし、この年頃の女子高生が独りでハマるジャンルでは無いように思います。

■小説FC?
 ここが可能性として高そうですね。何処までがそうなのかわかりませんけど、二次創作として人気のある小説は複数あるようで、このジャンルなら美魚が読んだことのある小説で、BL展開してそうなジャンルも見つかるかもしれませんね。少し調べてみると、かなり奥が深そうで、ちょっと調べたくらいではおいそれと口出せないくらいのジャンルみたいです(汗。
 コミケカタログをざっと見たところ、推理小説などで以前からある京極夏彦だったり、あとはラノベなんかもこのジャンルに含まれるみたいですね。アニメ化で人気が上昇する前の化物語とかキノの旅とかハルヒなんかもこのジャンルのようで。実写化されたバッテリーであるとか、指輪物語やハリポタなどファンタジー小説もここのジャンルに含まれますから、幅広く小説を読んでてその中のどれかの二次が欲しいと思っても全然あるようです(夏コミカタログなので最新ではありませんが)。ちなみに小説FCですが、原作小説が好きという意味で、発行されている同人誌は、小説だけじゃなくてマンガ本ももちろん存在するようです。
 このジャンルなら、美魚も寮の自室で一次作品・同人ともに堪能できますし、何かのキッカケで即売会でも知るか同人書店に入って出会った、となっても…まあ他のジャンルに比べたら無理や不整合な点は少ないでしょう。と言うことで、美魚がハマってるジャンルは「小説FC(FC・小説)」では無いかと思います。

 という結論ですが、もちろんこっち系に詳しい人なら「そんなんわかってるわっ!!」って言われるようなしょぼい結論に達してしまいました(汗。耽美系のジャンルも考えましたが、そちらでは「小説にハマる→同人を知る」の流れまで辿り着けそうに無いので考えないことにします。
 もちろん、アニメ・ゲーム・マンガオタクである可能性がゼロではありません。昔アニメを見たとかマンガ読んだときに、腐的な思考をして腐的な嗜好に目覚めたキッカケになった可能性はあると思います。が、現在進行形の好きなジャンルではないでしょうし、そっち方面の一次作品が好きなわけではないでしょう。 なので、美魚が好きな小説の中に同人が活発なジャンルがあって、その同人誌を愛好している…という風に考えておきます。
 と言うか、自分基準で考えていた美魚のオタクぶりを少しだけ軌道修正しようかなあ、とか考えています。あわよくばそれが同人活動に生かせたら(汗。


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