魔法少女まどか☆マギカ 3話で流れたEDアニメーションの意味と意図とは?

 3話目にして初めてエンディングのアニメーションが流れたわけですが、何で1,2話で流れなかったのかがよくわかるシロモノでしたね。尺の問題とかではなく、3話のようなキツい展開にならなければ流せないようなもので、これからも毎回あのエンディングが合うような展開になるとしたならば、かなりの暗さになるのではないかと思います。
 さて今回は、そのエンディングのアニメーション?の意味や意図するものが何か?を考えていきたいと思います。まあ一目瞭然かもしれませんがw

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 エンディングアニメですが、まどからしき人物が色んなキャラと遭遇しながらも前へ進んでいく、という感じのものでしたが、シルエットで何となくわかるような感じですよね。
 最初に出会うのはさやかでしょうか。ショートカットですからね。2人目はポニテだと思われるので、オープニングで一瞬映る赤い髪の未登場キャラかと思われます。3人目の座り込んでいるのが間違いなくマミでしょう。4人目の長髪のキャラはほむらだと思われます。その後、曲がサビに入るところでまどからしきキャラの服とかが破けたようなシーンがあり、そこからは髪が解けた状態のまま走り始め、黒く変化した後は更に加速したときには服のヒラヒラがなくなっていますし、走っていた影が薄まっていって消えて、最後は種っぽい中で膝を抱えているシーンで黒い絵が閉じて最後は真っ白になる、という流れでした。こう言葉にしてみるとより不気味さが増すわけですが、割と明快なメッセージというか示唆はあるのかな? と思います。
 まず、マミだけが座り込んでいるわけですが、これは既に死んだ、あるいは魔法少女ではなくなった、ことを示しているような気がします。というかそのものですよね。
 あと、まどからしき影に反応して何かしらアクションを起こしているのがほむらだけですが、これはどういうことでしょうか? この時点では、魔法少女がほむらだけ、という可能性もあります。が、それだと弱いですし、まどかもまだ魔法少女ではないですから線としては薄いような気がします。ほむらだけがまどかが魔法少女になった世界を知っている……可能性があり、まどかの歩みを止めようとしているのは、まどかが魔法少女になるのを止めようとしているとも取れますし、まどかが我が道を進むことで何か悪いことが起きるために止めようとしてる、とも取れます。意味深な動きだと思います。
 まどからしき影が、恐らくは魔法少女(候補)たちと遭遇していく間は歩いていて、その後は1人で走っている、という変化も気になります。そもそも、歩いているときにもまどかっぽいのは誰にも反応しないんですよね。ほむらっぽいのは止めようとしているようにも見えるのに。他者が見えていないのか、我が道を行く感じなのか、いずれにせよ突き進んでいる気がします。それに、まっすぐですよね。逃げているようにも見えないことはないのですが、何かの深部に真っ直ぐ突き進んでいるという感じでしょうか。
 最後、種のようなもの(種って言い切っちゃってますが)の中に入ってしまう絵は意味深ですね。種に戻るのか、あるいはグリーフシード化してしまう(魔女に殺される?)のか。

 OPとの関連も気になるところです。OPのアニメはほぼまどかしか出てきませんが、まどかが誰かといる絵って、屋上らしきところでほむらと対峙している(?)シーンと、途中で入る家族や友達とのカットと、最後の屋上のカットくらいで、ほとんど無いんですよね。あとはベッドでゴロゴロしてる時にキュゥべえがいたり、謎の黒猫を抱いていたりとかはあるのですが、まどかが変身失敗しまくるシーンはまどかの頭の中の妄想なので、余計にそういうイメージが強くなってしまいます。更に、印象的な変身シーンは相手が成長したまどかっぽく見えるので、1人で魔法少女になるっていうイメージもあります。そもそもOP始まって最初の部分で、まどかは背中向けて1人で泣いているわけですからね。
 そうなると、この「魔法少女まどか☆マギカ」という作品は、まどかが1人で何とかしていく、あるいはまどか1人になってしまう、という未来が見えてくるような気がします。EDの、ほむらが1人だけまどかを止めようとしたのは、まどかが魔法少女になる、ということを止めるためだとしても、聞かずに突き進んでいくというのは、本編中でも散々ほむらはまどかに忠告していますが、まどかはそれを振り切って魔法少女になるという示唆でもあるでしょうし、もっと深いところに何かあるのかもしれません。まどかがほむらの提案を聞かずに悪い結末を迎えてしまう、ということにも思えます。
 その結果が、EDの最後のところで種っぽいものの中で膝を抱えて眠っているように見えるアレなので、恐らくはやはり魔女に殺されるか、あるいは自滅するかのどちらかなんでしょう。キュゥべえがまどかの素質に惚れ込んでいる/ほむらは恐れているところを観ると、その力の強大さは諸刃の刃なのでしょう。
 EDやOPとは関係ないのですが、1話冒頭でまどかが戦っている相手が実はまどか(だったもの)ではないかと考えています。色々とつじつまが合わない部分はあるのですが、「凄く高い素質を持っている」「ほむらがまどかの魔法少女化を一番嫌がっている」「魔法少女が魔女に喰われたらグリフシードが出てくる」「グリフシードが発芽すると魔女が産まれる」「魔法少女にも魔女にも個体差がある」あたりを考えると、魔法少女としてはかなり強い部類に入るであろうほむらが苦戦する相手……という繋がりが出来てしまうのです。
 EDの、暗さと、周りが見えておらず突き進んでいく感じが、とても魔法少女の主人公のそれとは思えなかったのでそんな妄想をしてしまいましたがどうでしょうか?

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