リトルバスターズ! シナリオ考察〜その1

 あとは、力の続く限り、初プレイが終わった直後でわかることを色々と。
 ちなみに、総プレイ時間は現時点で54時間。そんなものか…と思ってしまう自分が怖いわっ!!(苦笑)
 まずは、特に共通ルートが「恭介や謙吾たちの夢の世界だ」と言うところから。
 思い出すのが、小毬シナリオです。小毬さんのことは忘れているのですが(汗)、あのシナリオ中に理樹が墓参りに行っていますが、あそこで謙吾が出ているんですよね。もちろん、あれは古式みゆきの墓で間違いないでしょう。けれど小毬ルートでもそうですが、この世界では古式さんは助かったことになってます。謙吾があり得ない助け方をして。ここは推測の域を出ないんですが、古式さんは既に自殺していて、修学旅行の時点ではもういない、と。自分たちの作った夢の世界だから助けられた…あるいは助かるように仕向けた…だけなんでしょう。個人的には、美人だし、なかなかキャラも良さそうだったので、謙吾とくっ付く話も面白いと思ったんですけどね…。
 あとは推測でしか無いんですが、その自殺シーン直後から謙吾が変貌します。バカに。茶番を演じて自分がアホらしくなったのか、現実でもそのタイミングで仲良くなったのか…。ただ、ラストの修学旅行後のエピソードのところで、謙吾はリトルバスターズに入っていることになっていますので、現実ではどのようにして入ったのか…。助けられず、剣道をやっていたことがバカらしくなってリトルバスターズに入ったのか? ちょっとその辺はわかりません。
 …とまあ、軽く思い出すだけでも、かなりの仕掛けがあることがわかります。そもそも、現実世界ではリトルバスターズとして野球をやったのかどうか…とかは、エンディング前に明かされていますかね。
 
 非常に都合のいい解釈とすれば、理樹と鈴は、恭介が作り出した世界で経験を積み、その世界で得たものは現実の世界でも「実際に起こったことになった(反映された)」のかもしれません。それでは、色々とつじつまが合わなくなる部分が出てくるのは事実なんですけどね…。
 
 他のキャラについても、それぞれのシナリオをクリアすることで、逃げていたものから現実を見、それぞれの居場所を見つけ、成長しています。ので、修学旅行後のメンバーは、全員この夢の世界での経験を覚えていると言うか、それが胸に刻まれて成長した後の姿だ、と言うことになるでしょうか? そう解釈しなければ、どうも上手くつじつまを合わせられませんね。
 
 理樹と鈴の田舎暮らしのエピソードですが、これは…恭介の描いていたシナリオと…異なるのでしょうか? あの暮らしは、理樹と鈴の記憶から形作られた世界なんじゃないかと思っていたのですが、祖父が出てこなかったのは、そこも恭介の作った世界で…、逆に、思い出したくも無い祖父の姿が綺麗に抹消されていた、と言うことなのかもしれませんね。要は、この時点でのふたりでは、恭介が知っている世界を越えて行くだけの、力とか強さが無かった、ってことなのかもしれません。
 ちなみに、麻枝さんが自嘲気味にコメントしていた「(自分が描いた歌詞に)「強さ」って言葉が多い」ってことは、自覚した上で、敢えてそれを前提に置いた話になっていますよね。CLANNADでは、「家族」を必要以上に意識したシナリオになっていましたし、それを麻枝さんは意識してシナリオを描いていました。今回も同じなんですよ。麻枝さんの2大テーマを描いたって意味では。
 
 来ヶ谷さん第2エンドについてですが、これは上で書いていることの延長線上なんでしょうね。恭介たちが描いた夢の中の、さらに来ヶ谷さんが描いた夢。そこでの経験が刻まれているからこそ、再び時計の針が進み始めたと思われます。…しかし、ちょっと毛色が違うんですよね。事故とかは関係なくて、夢で起きたことが再び現実で再現されようとしている…。と言うか、現実では夢より前に進んだ状態になっている(来ヶ谷さんがね)と。その後、例えば理樹がその告白を受けるか、あるいは杉並睦美みたいにされるか…。それはわかりませんが、そこからのストーリーは考えるに面白そうですし、まあ結末は見えているのかもしれませんけどね。描いている人が違いますので、完全なリンクはしないと見ていますが。
 あとは、美魚シナリオの謎ですね。これも、書いている人が違うのでリンクはしないんだと思いますが…。これについては、そのうち再プレイをして、色々と謎を解き明かして行きたいものです。
 そのほかの謎は、思いついたら考えて、考察として挙げたいと思います。
 
 
 また、何か疑問に感じることとか、僕の考察とか感想に意見とかがある方は、コメント欄か、HPの掲示板などにお寄せください。あまり踏み込んだ考察には対応できませんが、共通ルートとハッピーエンドのルートに関しては応えられるので、どしどしお寄せください。