Key作品(麻枝作品)に特定の地名や学校名が登場しないのは何故だろう?
ご存知でしょうか? 実は鍵作品には地名とか学校名が登場していないのは。特定の、例えば「東京」とかそういう実在の地名だけではなく、ゲーム内に存在する町の名前や学校の名前に至るまで、登場したことがありません。例えば、CLANNADの「光坂高校」。これは京アニ版のアニメ特有の設定で、ゲーム中に高校名を特定するような場面は一度もありません。ついでに言えば、町の名前も出てきたことがありません。
町の名前が出ないこと自体はそれほど不思議ではありませんが、学校名が一度も出てきていないことは凄くおかしくないですか? 毎回、舞台となっているor出てきているものなのに。
個人的な推測の域は出ませんが、ある理由を考えてみました。それは、麻枝さんが常に「ユーザー目線」でシナリオを書いている、あるいは設定やゲームデザインをしている、そういうところからです。
思うのは…「つける必要が無い」からでは無いのでしょうか?
どういう意味かと言うと、 麻枝さんは特にユーザーがゲームに触れる時のことを意識して作っているので、こうした特定の地名や学校名をつけないというのも、ゲームをプレイするユーザーを意識してのものじゃないかと思うのです。
つまり、特定する必要が無いからこそ、あえて名前をつけないんじゃないかと思うわけです。
まあよくわからないと思うので、描きますが、ユーザーにとって、例えばCLANNADやAIRで登場する「町」は、その作品におけるユーザーが体験できる「唯一の町」なのであって、名づける必要が無いのかと。学校も同じですね。つまり、その世界(=ゲーム中の舞台)には、一つの町、一つの学校しか無いために、わざわざそれを明示する必要が無いということです。
例えば、昔話や童話なんかだと、別にここがどの地方かとかどの村だとかそういう明示がされていないことがありますよね? それと似たようなものだと思います。それと、自分の知りうる世界に一つしか町や世界がなければ、そこに名前をつけることはしませんよね? 例えば、東京は京都があるから東京なわけですし。あくまで差別化のために地名がつけられているのだとしたら、別にゲーム中に出てくる町や学校名に名前をつける必要は無いんじゃないかと。そんな風に麻枝さんは思っているように考えています。
CLANNADでは、智代が居た高校(幸村が昔勤めてたところとイコール?)は「工業高校」と言うことになっています。特定の名前では無いんですよね。だからこれも、主人公たちがいる「高校」とは別の「高校(工業高校)」と言う比較の対象として出てきたに過ぎません。つまり、主人公たちがいる高校=ユーザーが体験する高校=世界ですから。別に工業高校がどうあれ、そこは「別世界」なわけで。対照として出しただけなので、高校名を明示することも無かったんだろうな、と言うのが素直な感想です。
ただ、例えばAIRのSUMMER編(過去編)では「高野山」が、リトバスのクドシナリオでは国名(架空ですが)が、美魚シナリオでは実在の作家名が出ていたりしますが、あくまで麻枝さん以外の人の作品であって(AIR過去編はおそらく涼元さん)、麻枝さんが担当したと思われるところでは確認できていません。まあ、MOON.の背景画像に「中崎町」と言う実在の駅名(大阪市営地下鉄の駅。梅田に近い駅だが、ゲーム中では地上駅で描かれているw)が出ていたりはするんですが。まあ背景素材として使っただけの例外としましょう。
まあこんな感じです。もし本当だったら嬉しい感じですけどねww でも、高校名とかは本当に明示されたことが無いので、この説は大きく外れているとは思いません。
ネタ元とかは、永空さんから頂きました。ありがとうございます。