けいおん!! 唯の更なるアホキャラ化は「一年後の軽音部」へのフラグか?

 けいおん!!が始まっています。ブログ界隈でももちろんですが、Twitter上でも実況というか、特に関東での放送時間には信じられないくらいの人が起きて観ているようです。この界隈での人気や支持率の高さは物凄いわけですが、原作が単行本一巻分しかストックが無いのに2クール放送すると言う話になっており、原作とどう付き合うのかが非常に気になるところです。

 しかし、二期けいおんで既に気になる部分が出てきています。尺の問題なのか、これからオリジナル回を入れやすくするためなのか、キャラの性格改変などが出てきているのでは無いかと思うのです。それが如実に出ているのではないかと思うのが、主人公である平沢唯では無いかと思います。

 原作を読んでいる人ならもちろんのこと、原作を知らなくても一期を熱心に見ている人であれば、二期の唯に違和感を感じないでしょうか? 亀(すっぽんモドキ?)への異常な執着とか。要は「アホになっている」と思うのです。アホになっていると言うか、既に度が過ぎていると言うか。
 一期の頃から唯はアホです。これは間違いありません。二次元的な属性からすれば「アホ可愛い」とでも言うべきでしょうか。とにかくアホでした。しかしながらそのアホさは、可愛いと言える範疇。憂じゃありませんが、保護欲を駆り立てるようなアホさだったかと思います。
 しかし二期の唯はどうでしょう? まるで成長が止まったと言うか、幼児退行と言うか……。三年生……最上級生に進級したはずが、成長の跡が全く見えないどころかそんな有様なわけです。
 例えば……、第二話冒頭の日直をサボった唯がずっと寝てるシーンとか。授業も全く聴いていないですし、ライブなどの言葉にも反応しないとはこれは如何に……。ねじ回しを振り回したり、つなぎ着てユニフォームにしたいとか言ってみたり、50万円の使い道で憂に札束で殴られてる妄想をしたり……。第一話でも、始業式への道すがらに一人桜を拾ってみたり、帰りに一人輪から外れていたり……。自由すぎる行動が目立ちます。
 こんな唯に違和感を持ったりはしないでしょうか?
 例えば、原作コミックスの唯は、確かに話が進むにつれてアホさは際立ってきた部分はあります。が、それは欲望に素直になっただけというか、作者が唯というキャラをようやく固めてきたから起こりえた変化だと思うわけです。梓へのアプローチの加速度も、ギャルゲキャラの攻略している感覚で見ればそれほど違和感を感じませんし、梓の唯への苦手意識が減ってきたことや、軽音部への順応が進んできたことも加味すると自然な変化だと言えます。
 が、アニメ二期の唯の変化は……個人的には看過出来ない次元での性格改変のように感じてなりません。
 ちょっと、人としてどうかというレベルですよね? 何となくですが、電波が入ってしまったようなそんか感覚にさえなってしまいました。これでは外部とのコミュニケーションどころか、卒業してからどうなるんだこの子は……、と言う状態にも思えます。

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 これは、今後増えるか、あるいは完全にアニメオリジナルストーリーで展開していくための布石なのかなあ? と勘ぐりたくなっています。例えば、アホすぎて唯だけ卒業出来ずに、もう一年梓と軽音部として活動するとかっていう留年フラグなのか……とか。
 実は、アニメではほとんどが飛ばされている原作だけのエピソードの中には、テスト回があるんですよね。唯はそれほど頭は良くないのですが、ヤマ張って澪よりも良い点数を取ったりして、成績自体はそれほど悪くないことになっています。が、アニメではそういうエピソードはほとんど飛ばされていますよね。つまりは、唯がどういう成績かを明示していない……と。一期からそうでしたが、もし二期があるとしてそういうエピソードを意図的に飛ばして放送していたとしたら……壮大な唯の留年フラグを立てていたことになります。
 そういえば、二期は一話でも二話でも、梓のために新入部員を入れるとかどうとかって言う部分を強調していたのも気になります。この一年が終われば梓は一人になるわけですから……。原作ではそこで新入部員を入れずに五人のままで行ったので、さすがに敢えて入れなかったんでしょうが、もしこのままアニメが、原作を超えてアニメオリジナル部分に入ると、当然この一年が終わることにもなるのでしょうから、唯たちはこのままだと卒業することになります。
 原作がこの後どういう方向に進むのかはわかりませんが、軽音部オリジナルメンバーが卒業し、梓が三年生になった後は、一体どう「けいおん!!」が続くのでしょうか?

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 一つは、オリジナルメンバーが大学に進学するなりしてもバンドを続けるというストーリーです。同じ大学に進学すれば、キャンパスライフを通じて「けいおん!」の雰囲気は続くでしょうが、梓はいなくなってしまいます。アニメスタッフの梓押しは物凄いと勝手に思っているので、梓の登場頻度が下がるようなことはしないと思ってます。それに、女子高だからこそのゆるやかな雰囲気と言うものもあったでしょうしね。女子大に進めば変わらないのかもしれませんが……。
 皆が卒業してしまい、梓だけが残り、新入生たちと軽音部を続けていく……と言うのが本筋と言えるでしょうね。キャラを一新して二クールと言う長丁場でも新鮮味を出していく、という手法はアリでしょう。ただ、オリジナルメンバーが出て来なくなると言う弊害はかなり大きいでしょうから、相当に視聴者からの疑問や非難の声が出てくるような気がします。
 そう考えると、唯が留年して梓と同じ三年生になって……と言うストーリーはどうでしょうか? 軽音部オリジナルメンバー全員が残るなんてカオスな展開はあり得ないでしょうが、唯だけが残ってしまう……のは考えられなくもない気がします。一話で梓が「私、今年まではこの五人だけでやりたくなりました」というセリフもですし、梓が「これからはもっと厳しく行きますからね」って言った後の唯の「新入部員かもーん」というのも、一年後には新入部員と一緒にやる、という予感なのかもしれませんw 
 そしてそれは、二期になって唯が手のつけられないレベルでアホになったことがフラグになっているのではないかと考えてしまうわけです。「まーここまでアホならダブっても仕方ないわな」と、視聴者に納得させる意味でも。原作どおりなら、補習も受けてませんしダブるはずのない成績って言う印象は読者が持っていますが、アニメではひたすらアホでギターやボーカルは天才的なところしか映ってませんからね。

 ……ねーよwwww って感じですが、アニメのここまでの唯の性格改変を見ていると、そこまで計算した上でのものなんじゃないかと勘ぐってしまいます。もちろん唯が、梓を着々と攻略していることもフラグ構築の一つではないかと思ってますが。それに、即戦力の出来すぎた妹、憂を入部させたら、この三人+新キャラ二人くらいであとの一年をやれれば、意外にバランスも良いんじゃないかと思うわけですが……ムチャクチャですがどうでしょうか?

※この予想?が外れたとしても、管理人は一切の責任を負いません(汗。


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